上映会で第一期演劇ワークショップの記録映画、久しぶりに見ました。
ワークショップの場の豊かさがとてもよく伝わってきます。最後の発表会の舞台がどんな風にできあがってきたのかを、とても丁寧に追いかけていて、あらためていい映画だと思いました。
「障がいのある人たちとフェアにつきあう」つまり「一緒に生きる」ということがどういうことか、それが何を生み出すかがよく伝わってきます。映画は「一緒に生きる」ことの意味をとてもわかりやすく伝えています。
芝居の最後のシーン、冬のさなかに春に咲くマツユキソウが欲しい、などととんでもないことを考えた勝手きわまる人間達をどうしようか、と神さまたちが考えるところがあります。ここはワークショップの中でどういう結末にするか一番もめたところです。いろんな意見が出て、すごく大変でした。
結局「一緒に歌おう」というセリフで、人間達と一緒に「森は生きている」を歌うことになりました。ぷかぷかのメッセージでもあります。
映画の中、子どもが人間達に
「いっしょにうたお」
って、呼びかけたとき、なぜか涙が出てしまいました。何度も見ている映画なのですが、
「いっしょにうたお」
っていう短い呼びかけが、心にジ〜ンと響いたのです。
「いっしょにうたお」は、一緒に生きていこうよ、という呼びかけです。わがままきわまる人間達に、言いたいことはいっぱいあるし、腹の立つこともいっぱいあるけれど、それでも「いっしょにうたお」と呼びかける子どもの優しい声についほろっとしてしまったのです。
人間達は社会です。その社会に対して
「いっしょにうたお」
って、呼びかけているのです。一緒に歌うと、こんなに楽しいよ、こんなにステキなものが生まれるよ、って舞台で言っているのです。
第一期演劇ワークショップの記録映画は2時間11分もの長編記録映画です。長いですが、見る価値はあります。ぷかぷかが創り出そうとしているものがとてもよくわかります。費用などはご相談下さい。045-453-8511 pukapuka@ked.biglobe.ne.jp 高崎まで。
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