障がいのある人たちと一緒にいて楽しいと思える関係は、豊かな空気感を生みます。空気感は社会を、ちょっとずつですか、やわらかく変えていきます。
社会の中では「障害者はいろんなことができない」「役に立たない」「社会の負担」といったマイナスイメージが一般的です。相手との関係が楽しくなくて、そこからは多分わくわくするようなものは何も生まれません。
ぷかぷかは障がいのある人たちと一緒に生きていきたいという思いからスタートしました。いろいろできないことはたくさんあっても、それを超える魅力を感じたからです。一緒にいて毎日が楽しかったからです。
障がいのある人たちとのそういった関係が何を生み出すか、といったことまでは設立当初は考えていませんでした。ただ一緒に生きていきたい、そのことだけでスタートしたのです。そのことだけでスタートしたにもかかわらず、振り返ってみると、彼らとの関係の中からたくさんの価値あるものを生み出していました。
「なんとなくいや」と思われている障がいのある人たちの働くお店が好き!という人が現れました。「ぷかぷかのファン」という人がどんどん増えてきました。別に大宣伝したわけではありません。お店に来て、心のなごむ、ホッと一息つけるような「空気感」のようなものにふれたのだと思います。
その「空気感」は、障がいのある人たちとの関係性が生み出しています。「彼らと一緒に生きていきたい」「一緒にいると楽しい」と思う関係性です。「障害者はいろんなことができない」「役に立たない」「社会の負担」と思うような関係性からは、こんな「空気感」は絶対に生まれません。せっかく一緒にいるのに、すごくもったいないと思います。
ぷかぷかが作りだしている「空気感」はみんなをちょっとだけ幸せにします。そして息苦しい社会を、ちょっとだけ変えます。
6月17日の午後上映する2本のプロモーションビデオは、その「空気感」うまく伝えています。
演劇ワークショップの記録映画は、障がいのある人たちと一緒に何が作り出せるか、を芝居作りを通して見せてくれます。彼らと一緒だからこそ創り出せる豊かな世界がよく見えます。彼らと一緒に生きる理由が見えます。
明日の上映会では相模原障害者殺傷事件に対して私たちに何ができるのか、といったことも話題にしたいと思っています。あれはけしからん、といった批判で終わるのではなく、じゃあ、私たちは何をするのか、何をすればいいのか、何ができるのか、といった前向きの話し合い、提案ができれば、と思っています。
演劇ワークショップの記録映画も、プロモーションビデオも、相模原障害者殺傷事件に向けたぷかぷかのやわらかな提案です。