「注文をまちがえる料理店」。なんてステキな料理店だろうと思いました。注文を取りに来たウエイトレスの人が、何しに来たか忘れてしまったというのですから、もうなんだかもう笑っちゃいます。こうやってお客さんもいっしょに楽しめるお店みたいですね。
なんか、ぷかぷかと似てますね。忘れること、まちがえることを楽しむ。みんながおおらかになって、みんなで笑って、みんなで楽しい一日を過ごす。これぞまさしく「pucapucaな時間」。
ぷかぷかが好き!っていう人が増えているのも、多分このおおらかで楽しくて、ホッと一息つける雰囲気にふれるからだろうと思っています。
何かにつけ、窮屈きわまりない世の中にあって、ここに来るとその窮屈さから解放される。そして解放してくれるのが障がいのある人だったり認知症の人だったり、というところが面白いですね。彼らこそが私たちを救ってくれるのだと思います。
そろそろ彼らを「支援」するなんてことはやめた方がいいです。忘れることやまちがえることがだめだ、という発想がどれだけ私たち自身を窮屈にしているか、そろそろ気がついた方がいいと思うのです。
忘れることやまちがえることを楽しみ、忘れる彼ら、まちがえる彼らと一緒に生きていった方が、私たち自身が楽になります。「pucapucaな時間」は、いい人生を思い出させてくれます。
相模原障害者殺傷事件という重い問題を乗り越えるのも、あーだこーだのむつかしい議論ではなく、むしろこういう「注文をまちがえる料理店」だったり、気が抜けるほどにおかしい「ぷかぷか」みたいなところではないかと思ったりするのです。