ぷかぷかを始めるとき、大変なお金がかかりました。でも、実績のない事業所は信用がなく、どこからも助成金は出ませんでした。やむなく自分の退職金をはたくことになりました。事業がうまくいくかどうかの確信もないまま、大金を差し出すことは、本当にきつい決断でした。
でも、あれから7年たった今は、あの時、退職金を銀行にあずけなくてよかった、としみじみ思います。お金が必要だったぷかぷかにまわしたからこそ、今のぷかぷかがあります。おいしいパンのお店「カフェベーカリーぷかぷか」、おいしい食事のお店「ぷかぷかカフェ」、おいしいお弁当、お惣菜のお店「おひさまの台所」、アート作品を作り出す「アート屋わんど」と、にぎやかな、楽しいお店が4軒もできました。現在40人もの障がいのある人たちが楽しく働いています。40人もの障がいのある人たちの働く場ができたことは、すごいことだと思います。
ぷかぷかはただお店が4軒あるだけではありません。障がいのある人が40人働いているだけではありません。
そこからたくさんの素敵な物語が生まれたのです。
物語は街を豊かにしました。
銀行にあずけていれば、何も生まなかったお金が、ぷかぷかにまわすことで、こんなにも素敵な物語を生み出したのです。
ここからぷかぷかの物語が始まりました。
オーブンを運び込みます。
地域の子ども達といっしょにパン教室
地域の人たちといっしょに運動会
子どもの誕生会でいっしょに撮影
クローバーまつりでバームクーヘンを焼きました。
クローバーまつりで恐竜の門を作りました。
近所の子どもとお話
区民まつりで地産地消のブースをデザイン
地域の人たちと一緒に大きなクジラの絵を描きました。
マルシェ
日本フィルハーモニーのチェロ奏者と太鼓のコラボ。相模原障害者殺傷事件で犠牲になった方々へ捧げる「レクエム」を演奏しました。この時はpvプロボノとNHKが取材に来ました。
秋コレ・ぷかぷかファッションショーのモデルさんたちを地域の人たちと一緒に作りました。
街をパレード
演劇ワークショップに参加
「表現の市場」の舞台にも立ちました。
アート屋わんどでは『セロ弾きのゴーシュ・ぷかぷか版』の背景画、小道具を作りました。
『表現の市場』での舞台 みどりアートパーク
おひさまの台所
街を歩く
ぷかぷかステークホルダー
これはぷかぷかが生みだした物語のほんの一部です。
これがお金が必要だったぷかぷかにお金をまわすことで作り出すことができた素敵な物語です。新しい歴史です。これが「お金を必要なところにまわす」ことの意味です。
日本財団は助成金を出すとき、助成金の金額を超える「新しい価値」をどれだけ作り出せるかで審査するそうです。ぷかぷかは最初にまわしたお金の何倍もの「新しい価値」を作り出したように思うのです。
お金をまわさず、銀行にあずけていれば、多分、何も生まれませんでした。物語を記録したたくさんの写真見ていると、こういったものが一切なかったとすれば、社会の大変な損失と言っていいくらいです。逆に言えば、お金をまわすことで、それくらい社会にとって大切なものを作り出した、ということです。
子ども達にオペラをゆめ基金ではお金を必要としています。ぜひお金をまわしてください。
前回のオペラを見た子ども達は家で毎日のように
♪ テトのパンは あ
と歌っていたそうです。オペラは子ども達の心にそんなものを残してくれました。ゆめ基金にお金をまわすのは、そういったものを作り出すためです。
寄付箱はパン屋、カフェに置いてあります。
郵便振替口座は 口座記号 00260-4 口座番号 97844
加入者名 NPO法人ぷかぷか
オペラ『ロはロボットのロ』 ぜひおいで下さい。
3月25日(土) 午後2時開演 みどりアートパークホールです。
公演会場のみどりアートパークは横浜線長津田駅北口徒歩4分です。
チケット購入はぷかぷかアート屋わんど045-923-0282(近藤)、みどりアートパーク045-986-2441(遠藤)へお電話下さい。