ぷかぷか日記

魔女の歌が子どもたちに届くといいな

 魔女の娘ジーンはパンが大好きです。特にテトの作ったパンがいちばんのお気に入り。

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ジーンの歌は豪快です。

♪ パパパパパンパン

 まるで魔法

 パパパパパンパン

 

 ヒバリより高く空を舞う

 マウントフジに はしごをかけて

 自由の女神と インド象をのせて

 青い地球をひとまたぎ

 

 パパパパパンパン 

 まるで魔法

 パパパパパンパン

 

 ロケットより高く空を舞う

 月のウサギを頭にのせて

 土星の輪っかを浮き輪に変えて

 青い銀河をひと泳ぎ

 

 パパパパパンパン

 

 もっともっとパンをちょうだい

 もっともっと

 もっともっともっとパンをちょうだい

 もっともっともっと

 もっともっともっともっとパンをちょうだい

 もっともっともっともっと

 もっともっともっともっともっと ♪

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 ところが魔女はパンが大嫌い、ロボットも大嫌い、ときて話がこじれます。

 

 魔女は一般的には嫌われ者です。ところが魔女の歌をよく聞いていると、ちゃんとスジが通っているのです。

 

  かつてお化けや精霊、妖精やらは人間の仲間だった。この世界には不思議なことがたくさんあり、そこにお化けや精霊、妖精がいた。ところが科学はその不思議な世界を隅に追いやってしまった。私たち魔女もそのせいでこの世界から居場所を失った、というわけです。ロボットは科学の象徴です。だから嫌いだと。

 子ども達はまだそういった世界とのおつきあいがあります。ぷかぷかができた頃、毎日のようにカフェの前の大きなケヤキの木にはトトロがすんでるお話をした子どもがいました。いつも日の暮れかかる頃来たので、

「もうちょっと暗くなると、トトロが傘を差してケヤキの上を飛ぶんだけどなぁ、あの辺だよ」

って、指さすと、子どもはからだを乗り出してじぃっとケヤキの上を見つめていました。

「そうそう、ねこバスも来るんだよ。すごいスピードでやって来るんだよ。はっぱのきっぷで乗れるみたいだから、はっぱを持ってあそこに立っていたら、ひょっとしたら乗れるかも」

なんて話を目をキラキラさせながら聞いていました。

 そんな子どもがもう4年生。つい先日は剣道着を着たままやって来て、今、稽古の帰りです、なんてちょっと太くなった声で言ってました。トトロの話は覚えているのかな、と思いました。

 

  オペラ「ロはロボットのロ」に登場する魔女は、私たち自身が見失っている不思議な世界を生きているのです。魔女の歌が子どもたちに届くといいな、と思っています。

 魔女の歌、しっかり聞いてください。

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オペラ『ロはロボットのロ』 ぜひおいで下さい。

3月25日(土) 午後2時開演 みどりアートパークホールです。

公演会場のみどりアートパークは横浜線長津田駅北口徒歩4分です。

 

 チケット購入はぷかぷかアート屋わんど045-923-0282(近藤)、みどりアートパーク045-986-2441(遠藤)へお電話下さい。

 

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