障がいのある人の逸失利益が裁判で争われます。
この逸失利益は働いて得るお金だけでしょうか?その人が生きて生み出す価値の総体こそ問題にしないと、障がいのある人たちの生きている意味が見えなくなります。
ぷかぷかはたくさんのお金を生み出すところではありません。でもお金に換算できない「豊かさ」はしっかり生み出しています。つい先日の「表現の市場」はどうだったでしょう。
「表現の市場」の素晴らしさは、障がいのある人たちの持っている力に寄るところが大きいです。彼らがいなければ、「表現の市場」の豊かさは生み出せませんでした。そんなふうに社会を豊かにするものをきちんと評価する目を持たないところで、たとえば相模原障害者殺傷事件の容疑者のいう「障害者はいない方がいい」とか「生きている意味がない」といった言葉が生まれるのではないでしょうか。
お金では計れない価値を彼らは生み出しています。そのことをきちんと評価する目を私たちが持っていれば、社会はもっともっと豊かになる気がします。
彼らが生み出す価値をどう評価するのか、裁判はそのことが問われているように思います。