ぷかぷか日記

お互い助け合って生きていけばいい

  ゆうたくんという重度の知的障がいの子どもがいます。そのお母さんのFacebookでゆうたくんがタブレットを使ってゲームを楽しんでいる動画が紹介されていました。私はタブレットが使えないので、なんてすごい子どもなんだと、ただただ感心しました。重度の知的障がいといわれている子どもが、どうしてこんなことができるのか、全く理解できません。

 nahaちゃんも同じく重度の知的障がいの子どもです。hanaちゃんは一人でご飯が食べられません。いつもお母さんが口に運んでいます。口にいくらでも入れてしまうからです。なのにスマホでゲームを楽しんでいます。私はスマホも苦手で、電話が鳴っても、いまだにスムーズに出られません。文字を打つのにものすごく時間がかかるので、メールはしません。いつも使うのは目覚まし時計とマンションの10階まで階段を上るときのストップウオッチです。要するにほとんど使っていないというか、使えない、と言った方がいいくらいです。そのスマホでhanaちゃんがゲームをやるのです。指の動きを見ると、実になめらかで、どうしてこんなに使いこなせるのか、私には全く理解できないのです。

 一人でご飯を食べられない人が、どうしてスマホを使いこなせることができるのでしょう。スマホが使えるなら、ご飯くらいは一人で食べられそうなものなのに、それができないところが人間のおもしろいところかも知れません。

 ゆうたくんのお母さんは「ゆくゆくは会話のアプリ使ってコミュニケーション深められたらいいなと思ってます」とFacebookに書いていました。なんかもう、ついて行けない感じがしました。

 

 機会があればゆうたくんにはタブレットの使い方を、hanaちゃんにはスマホの使い方を教わろうと思っています。いつも「何かやってあげる」ではなく、そうやってお互い助け合って生きていけばいいじゃないかと思うのです。相模原事件を超える社会は、むつかしい話ではなく、案外こういったところに手がかりがあるんじゃないか、と思ったりするのです。

 

 愛しのhanaちゃん。どこでも寝られる特技があります。

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