ホームページの改善提案をしてくれたママボノの打ち上げがカフェでありました。ママボノの活動は、先日NHKのニュース番組でも紹介されていましたが、育休中のママたちの職場復帰トレーニングとして位置づけられています。参加するママさんたちの表情に仕事への緊張感がみなぎっていて、すごいなと思いました。ぷかぷかのホームページ改善提案をしてくれたママさんたちも、職場復帰トレーニングといったものを超えた仕事ぶりでした。
その成果の象徴がこのトップページのデザインです。
もう少し鮮明な画像は下のサイトの中のダウンロードボタンをクリックすると出てきます。
ぷかぷかのホームページには、中小企業以上の情報量が蓄積されているとママボノの方はおっしゃっていましたが、それに全部目を通して改善提案を出してくれました。その努力に頭が下がりました。もちろんこれはすべてボランティアです。ボランティアだからこそ、こんなにすばらしい仕事ができたのだと思います。昨年pvプロボノにつくっていただいたプロモーションビデオも、ボランティアでした。
会社に頼んでも、それなりの改善提案は出てきたと思うのですが、ママボノの改善提案には取り組んでくれたママさんたちの気持ちがこもっていました。日本財団の会議室で成果物の説明を受けながら、そんなママさんたちの気持ちをびりびり感じ、ちょっとうるっときてしまいました。
人はお金をもらわないときこそ、本物のいい仕事ができるのかも知れませんね。
pvプロボノはプロの映像クリエイターたちがやっているスキルボランティアなのですが、自分のスキルを生かして、とにかくいい仕事をしたい、という気持ちが、打ち合わせをやっていてもよく伝わってきます。撮影も自分の有給休暇を使ってきてくれます。
生産性という視点で量ることのできない新しい価値を作り出そうとしているだと思います。お金ではかれない価値です。お金にかかわらないからこそ生み出せる価値。それは今ぷかぷかが作り出そうとしている価値と重なるところがあります。
障がいのある人たちは、生産性という視点で見ると、かなり厳しい面があります。でも、それでいながら「ぷかぷかさん」たちはしっかり稼いでいます。接客マニュアルは、生産性の視点から作られています。その接客マニュアルで接客する「ぷかぷかさん」の姿が気色悪かったので、それはもうやめて、「ぷかぷかさん」たちのそのままで勝負しました。結果的にはそれがお客さんに受け、収益を生むようになりました。
お客さんが受け止めたのは、お金でははかれない価値だったのではないかと思うのです。ママボノの成果物の説明の時に私がちょっとうるっとしながら感じた成果物にこめられたママさんたちの思いのようなものを、お客さんたちは感じたのではないかと思うのです。お金を出して手に入れるサービスを超える価値です。
そしてそういう価値こそが、お金によって失われつつある、人が生きていく上で大切なものを、回り道しながらも取り戻すのではないかと思うのです。
ママボノも、pvプロボノも、そしてぷかぷかも、今の社会を救うような新しい価値を生み出しているのではないかと思います。
打ち上げが終わって画伯に似顔絵を描いてもらいました。