「ただそこにいるだけでいい」 なんて素敵な言葉なんだろうと思います。
「ただそこにいるだけでいい」、みんながそう思えば、社会に合わせることも、できないことをできるようにすることもない。みんながゆったりした世界に生きることができます。
欲がない、という俗っぽい感覚でもなく、ただそこにいるだけで、その人の存在価値を認める、という人間観。
重い障がいのある息子さんのことを「ビリケンさんみたいになれればいい」とおっしゃったお父さんは、
「彼ら彼女らには、僕らを集めるお祭りの中心みたいな可能性を感じてます ♪みんなで一緒にそれを証明出来たらいいな♪」
ともおっしゃっていて、支援だなんだと偉そうなこと言っている人たちよりもはるかに人間ができている気がします。
そういえば、殴られ蹴られの30年を過ごした養護学校教員時代、一度も彼らを「支援する」なんて考えたことがなかったことを今思い出しました。ただただ彼らのこと、「そこにいるだけで好きだった」だけです。
多分このお父さんも息子さんのこと、好きで好きでしょうがないんだろうなと思いました。