ぷかぷか日記

何もしていない私たちが、どうして殺されなければならないの?

 すでに何度もお知らせしていますが、今日のぷかぷかマルシェで日本フィルハーモニーのチェロ奏者江原さんに「レクイエム」を演奏してもらいます。

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  「レクイエム」をみんなで聞きながら、静かに、相模原障害者殺傷事件の犠牲になった人たちのことを思いたいのです。

 

死の間際、「何もしていない私たちが、どうして殺されなければならないの?」と思ったと思います。そう思うと、なんともやりきれない思いがするのです。犠牲になった方が、死の間際に発した、その重い問いに、私たちは答える義務があると思っています。

 私たちの社会はどうして「障害者」というだけで殺すところまで行ってしまったのでしょう。容疑者の特異性に原因を求めるだけで、問題が解決するのでしょうか?

 横浜市瀬谷区で、住民の反対運動で「障害者」のグループホームの計画がつぶされました。「障害者」には来て欲しくない、と地域社会から締め出されたのです。

 「障害者はいない方がいい」という容疑者と同じ発想です。容疑者とは、一線を越えるかどうかの差であって、社会全体が病んでいる気がします。

 この病んでいる社会とどう向き合っていけばいいのか。何が問題で、どうすれば解決するのか。それをみんなで必死になって考えることが、私たちに課せられた義務だろうと思います。

  相模原障害者殺傷事件で犠牲になった人たちのことを思うことは、やりきれなさの中で、考えて、考えて、考え抜く作業を続けることです。「何もしていない私たちが、どうして殺されなければならないの?」の問いを,自分にむけられた問いとして、考え続けることです。それは、この病んだ社会の中で私たち自身が人間を取り戻す作業でもあると思っています。

 

 

 

 

 

 

 

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