ホームページの左側メニュー欄「メンバーさん」のページに、先週金曜日から「王子様のいいこと日記」が登場しています。
その日記に今日、こんな言葉がありました。
「今日はみんな、自分の事を必要だと思いました。」
すごい発見をしたんだと思いました。
今朝はかなり遅れてきて、みんな心配していました。遅れてきた王子様を見るなり、
「王子様がなかなか顔を見せないので、みんな心配してたんだよ」
「王子様がいないと、仕事がうまく進まなくて、ほんとうに困ってしまうんだよ」
「王子様がいないと、みんな、ほんとうにさびしいんだよ」
「王子様は厨房の大事な戦力だから、その王子様がいないと、予定していた仕事がみんな狂ってしまって大変なんだよ。」
「王子様の笑顔がみられないと、厨房の明かりが消えたようだよ」
………
と、みんなに代わる代わる言われ、王子様は自分がみんなから必要とされていることをはじめて知って、すごくうれしかったようです。
そのことを帰りの会で、
「いい一日でしたか?」
と聞かれたとき、その時のうれしかった気持ちを素直に言い
「それが今日いい一日でした」
と報告していました。そのあと日記に
「今日はみんな、自分の事を必要だと思いました。」
と書いたのです。
社会から必要とされること、あなたが必要と言われること、それは誰にとってもうれしいことです。どちらかといえば社会から疎外されている障がいのある人たちにとっては、飛び上がりたいくらいうれしいことです。
「自分の事が必要な存在だと思いませんでした。」
は、なんて悲しい認識なんだろうと思います。そんな認識のところへ
「みんな、自分の事を必要だと思いました。」
とわかったときの喜びは、一体どれほどのものだったかと思います。
「早く切って仕事したいです。」
王子様の気持ちがあふれているようで、ジ〜ンと来ました。
この喜びが、彼の人生をもっともっとはずんだものにしてくれるといいなと思いました。