マクドナルドで32年も働いたダウン症の女性が退職するとき、100人を超える人がお店にやってきた、という感動的なニュースが流れてきました。
お店で働いていた同僚は「彼女の笑顔や熱意、そしてハグがこの店を単なるレストラン以上の存在にしてくれた」とコメントしたそうですが、「単なるレストラン以上の存在にしてくれた」という言葉がいいですね。その言葉こそが彼女が退職する日に100人以上の人が集まったことの意味だろうと思います。
このお店がぷかぷかのように福祉事業所ではなく、一般企業であることが、何よりもすばらしいと思います。その気になれば、福祉事業所だってやりきれていないことが一般企業でやれるということです。
一般企業であれば、多分ぷかぷかのように障がいのある人たちが街の中のお店で働くことの意味を発信したりはしません。ただただ彼女が毎日黙々と働いただけだと思います。彼女がお店で働くこと、そのことだけがこれだけの広がりを作り、単なるレストラン以上の存在にしたのだろうと思います。
あらためて障がいの人たちが街の中のお店で働くことの意味を思いました。
ぷかぷかも「ぷかぷかさん」たちがいなかったら、ただのパン屋であり、ただのカフェであり、ただのお惣菜屋です。なんだかつまらないですね。やっぱり彼らがいるからこそ、ただのパン屋以上の存在になっているのであり、今までにない新しい価値を生み出し、地域を豊かにする、魅力あるお店になっているのだと思います。