前回のブログで紹介したtomoさんのブログです。
《 障害を持つことで、余計なしがらみや、人からどう評価されるか…を気にすることがなくなり、素の自分になれたように思うんです。》
なんとも言えない開放感が伝わってきますね。
ぷかぷかで働いている「ぷかぷかさん」たちも「余計なしがらみ」や「人からどう評価されるか」や、みんながいつも読んでいる「空気」から、ほんとうに自由です。うらやましいくらい自由です。そんな彼らの自由さにふれ、私たちは心が癒やされ、私たち自身がほんの少し自由になれたりします。
昨年のワークショップでは「みんなの《生きる》」をテーマにしました。その中で「むっつり大王」というのが出てきました。みんなの大切な《生きる》をめちゃくちゃに壊す存在です。はじめはどこか外の世界にいるものだと思っていた「むっつり大王」が、ワークショップをやっていく中で、実は自分たちの中にいることがわかってきました。いつも感じている「いらいら」や「不満」が、「むっつり」を作り出し、その感染を人々の中に瞬く間に広げてしまいます。そして私たちの《生きる》を壊すのです。ところがその「むっつり」に感染しない人たちがいたのです。それが「ぷかぷかさん」たちでした。
ワークショップに参加された方で、いらいらした気分でどうしようもなくなったときや落ち込んだとき、ぷかぷかに行くとなぜか救われた気分になるんです、とおっしゃった方がいました。「ぷかぷかが好き!」という人がどんどん増えているのも、やはり「ぷかぷかさん」に会って、この「救われた気分になる」からだと思います。
「むっつり大王」から私たちを救ったのは「ぷかぷかさん」たちだったのです。
障がいのない人たちを障がいのある人たちが救う。なんて素敵な物語をワークショップは創り出したんだろうとあらためて思います。
tomoさんも、いろんな意味で私たちを救ってくれるような気がしています。「障がいを持つことで自由になれる」って、すごい言葉だと思います。この言葉は今ある「障がい」の概念を、ひょっとしたらひっくり返すような、そんな力を持っている気がしています。それは私たち自身もどこか自由にしてくれるように思うのです。「障がい」のある人を見る目が、多分ちがってきます。
★昨年のワークショップの記録はこちら