8月から第三期「みんなでワークショップ」が始まります。今期は宮澤賢治の『セロ弾きのゴーシュ』をたたき台に、ぷかぷからしい『セロ弾きのゴーシュ』を創る予定です。
ゴーシュは街の活動写真館でセロをひく係です。けれどもあんまり上手でないので、いつも楽長にしかられています。
「セロが遅れた!」「セロ!糸が合わない」「ほかの楽器と合わない」「君には困るんだがな、表情というものがまるでできてない」
「遅い!」「みんなと合わない」などというのは、ぷかぷかのみんなが社会の中で言われ続けてきた言葉だなと思います。
そこをひっくり返すような作品が作れないものかと思っています。
遅いからみんなと合わせられるように一生懸命練習するとかではなく、「遅くてもいいじゃん」「遅い人がいた方がいい」という、そういう社会のあり方の提案です。
ぷかぷかは、彼らのそのままのペースで仕事をやっています。彼らを社会に合わせるのではなく、彼らに社会を合わせる方がいい、という私たちの生き方の提案です。
彼らがそのままの自分でいられる場所としてぷかぷかは街の中にあります。そしてそのままの彼らの魅力に出会ったお客さんがぷかぷかのファンになり、そのファンが今、どんどん増えています。彼らのファンが増えるということは、街が豊かになる、ということです。
「遅い!」「みんなと合わない」といわれ続けてきた彼らが、街を豊かにしている、ということ。
そういうメッセージが今回の『セロ弾きのゴーシュ』にこめられたらいいな、と今日、ワークショップの進行役、ピアニストと打ち合わせしながら思いました。
ワークショップでは実際にやってみないと、どんな風に話が展開するのか、全くわかりません。多分、私が考えているイメージよりも、もっとダイナミックなひっくり返し方を彼らはやるのではないかと思います。
ワークショップ参加者を募集します。
参加者は会場のスペースから約30名。おおざっぱにはぷかぷかのメンバーさんが約20名、街の人たちが約10名です。
日程は8月20日(土)、9月17日(土)、10月15日(土)、11月19日(土)、12月17日(土)、2017年1月21日(土)、1月28日(土)、1月29日(日) 時間は9時15分〜16時。1月のワークショップは17時頃まで。
最終日1月29日(日)は表現の市場として発表会をやります。プロの舞台監督の創った本物の舞台に立ちます。
会場はみどりアートパークリハーサル室。発表会はみどりアートパークホールです。
参加希望者が多いので、希望の理由を聞いてから参加がOKかどうかを決めさせていただきます。メールに参加希望の理由を書いてぷかぷか宛に送ってください。
pukapuka@ked.biglobe.ne.jp 担当:高崎