7月1日(金)、職場の研修として『不思議なクニの憲法』の上映をしました。今の社会情勢の中の「日本国憲法」に真っ正面から向き合った映画です。
職場では普通こんな政治的な映画の上映なんてしません。でも、参議院選挙を1週間後に控え、やむにやまれぬ気持ちで上映会をやりました。選挙結果によっては、70年かけて作り上げてきた平和な国、戦争をしない国が、「戦争のできる国」「戦争をする国」に変わってしまうからです。
こんなに大変な結果を生む選挙、こんなに緊張感のある選挙は、私ははじめてです。
政治には興味がない、とか、政治の話はしたくない、関わりたくない、あるいは、選挙なんか行っても、何も変わらない、と選挙に行かなくても、選挙の結果は国民すべてに降りかかります。結果が出てから、驚くような事態になっても、何も文句は言えません。
子どもには選挙権がありません。それでも選挙の結果は子ども達にも降りかかります。戦争をする国になれば、子ども達も戦争に巻き込まれます。こんな理不尽なことはありません。だからこそ、私たちは子ども達に対して責任ある選択をする必要があります。どういう未来を私たちは選ぶのか、子ども達も戦争に巻き込まれる可能性のある未来を選ぶのかどうか、です。
オペラシアターこんにゃく座の作曲家萩京子さんのソング集『HELP!』にこんな歌が入っています。
「はじめのことば」 さねとうあきら
こどもだからといって
戦争は よけてとおらない
泣こうが わめこうが
だれもたすけてくれない戦争
かぼそい手足を つっぱらせ
ありったけの チエと勇気を ふりしぼって
こどもたちだって たたかったのだ
やせこけた ふたつのうででは
とてもささえきれないほどの
平和のおもたさを たしかめた
その日まで…
泣こうが、わめこうが、だれもたすけてくれないのが戦争。たすけようと思っても、だれもたすけられないのが戦争。
そして、結果によっては、その戦争に突き進むことになる今回の選挙。
自民党政調会長の稲田朋美は講演会でこんなことを本気で言っています。
「国民の一人一人、皆さん方一人一人が自分の国は自分で守る。そして自分の国を守るためには血を流す覚悟をしなければならないのです!」
子ども達の顔を見ながらこんなことがいえるのか、と信じがたい思いでいますが、政権与党の政調会長がこんなことをまじめに言っている以上、彼らは選挙に勝てば堂々とこの方向へ日本を引っぱっていくでしょう。
子ども達の未来がかかった選挙。子ども達が戦争に巻き込まれるような時代には絶対にしたくありません。