カフェの仕事の一つにパン屋からの発注でカレーパンのドライカレーを作ります。
イグチさんは前日この仕事を何回も繰り返しやり直しました。
最後には玉ねぎをフードプロセッサーにかけた所でタイムオーバー。
彼女はボロボロ大きな涙を流しました。
理由は、ちゃんと出来なくて悔しかったそうです。
どちらかと言うとやる気がなかなか伝わってこない事が多い彼女から、”悔しい”と言う言葉が聞けた事はとても嬉しい事でした。
もっと嬉しかった事は、翌日自ら炒めの作業を立候補してくれた事です。
あの涙を無駄にしなかった彼女の背中が頼もしく見えました。