6ヶ月にわたる「みんなのワークショップ」が終わり、ホッとしています。
じ〜んときたのは、発表会が終わっての反省会の時、折田さんが
「財布を落とした芝居がうまくできて、本当によかったです」
と声を振り絞るように泣いてしまった時です。
舞台って、こういうことがあるから面白いですね。ひりひりするほど密度の濃い舞台の時間は、人間の心を深いところを揺さぶります。ぷかぷかのメンバーさんに、こんな経験をして欲しいなってずっと思っていたのですが、やっと思いが届いた気がしました。
「みんなの《生きる》」を朗読する折田さん
ワークショップは、できあがった作品もすごいですが、その作品を作っていく過程の中で参加した人たちが、何を見つけ、どう変わっていったのかがすごく大事です。
幕が開く直前、近所のおじさんことオーヤさんはピアノの側で緊張しきっていました。
オーヤさんの感想です。
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ぷかぷかでパンを食べているとき、高崎さんに誘われワークショップに通い始めました。
初めのころ、演劇は小学校以来だし、できるかとても不安でした。
ワークショップでは、体を使っていろんな形を作ったり、表現し、歌い、そして、
「生きる」という詩を通し、当たり前の生活のなかでの喜び、嫌なことについて考えることができ、普段の生活では経験できないようなことができました。
そのなかでも、一番は発表当日。
発表の時間が近づくにつれ、みんなが集中してきて、ワークショップ参加者が一つになって行きました。
この場で感じたことをうまく表現できませんが、みんなが緊張しながらも、演劇は良い方向に進む雰囲気があって、
今まで経験したことがない一体感を感じることができました。
最後、むっつり大王がしぼみ、ぷかぷかのメンバの登場で、会場から笑いが聞こえたときは、ぷかぷかの雰囲気が会場に伝わった感じがして、本当に良かった。
ワークショップを通じていろんな経験ができ、楽しい時間を過ごせました。ありがとうございました。
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オーヤさんは仕事に追われる生活の中で、
「生きる喜びとか、悲しさなんて考えたこともありませんでした。ワークショップの中で初めてそんなことに気がつきました」
と、おっしゃったことがありますが、「みんなの《生きる》」の詩を作っていく過程の中で、そんなすごい発見が参加者の中にはありました。だからこそ、「みんなの《生きる》」の芝居は、何か伝わるものがあったのだと思います。
参加した地域の方はこんな感想をよこしてくれました。
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メンバーさんの姿が印象に残っています。
あずちゃんは本番の当日、午前中からずーっと、「つまさききらきら」と「岩手軽便鉄道の一月」の歌を繰り返し口ずさみ歌っていました。本番にしっかり歌おうと歌詞を忘れないように練習していたようです。
真面目な方ですね。
小山さんは、メンバーさんの額の汗を何度か自分のハンカチでさりげなくふいてあげていました。
優しい方ですね。
舞台の終わりの会のあと、帰り際に実際にお母さんに電話をしているところに遭遇しました。
思わず、立ち止まり聴き入ってしまいました。
折田さんの感あふれ涙に感動しました。
舞台のフィナーレ、「岩手軽便鉄道の一月」の歌の場面、
気が付くと、私の斜め前にいた、辻さんが何度も体を後ろに反らせて熱唱しているではありませんか。
辻さんのエネルギーがバンバンあふれ伝わってきまして、
最高に楽しかったです。
素晴らしい感動をありがとうございます。
別の地域の方は
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発表会、とても楽しく感動的な時間でした。
なんだかまだ頭がぼぉー・・・としています。
最初の辻さんの「ギンギラギンにさりげなく」で、いきなりやられました。
出番が多いので、さすがの辻さんもちょっと緊張してるかな?
なんて、始まる前は思ってたのですが、全くの杞憂でした・・・。
舞台の中央で、しょっぱなからあのテンションでのパフォーマンス!
度胆を抜かれました。
一瞬にして、会場がひとつになりましたね。
そして、ギンギラギンの威力は次の団体、そして次にもどんどん広がって
「表現の市場」の核になっていたように思います。
思い返してみると、ワークショップの回を重ねるごとに
いろいろなことをこころとからだで学んできました。
班に分かれてそれぞれの「生きる」の詩を作ったとき、
その時は気づいていなかったけれど、出てきた詩に
意味づけをして、もっともらしくまとめたい、と思っている自分がいました。
ついでに告白しちゃうと、発表するんだし、
他の班も当然そんな感じだよね?くらいに思っていました。
なので、「電車にのりたい~!」とか「野球がしたい~!」とか
純粋な気持ちをそのまま発表している人たちを見て
内心「これでいいの?!」って思っていました。
そして、そう思いながら、高崎さんの方を見たら、ものすごーく楽しそうに
笑っておられて、「あれれ?これでいいんだー」と
複雑な心境になった回もありました。
「これをやりたい!」って思うと同時に
「でもそれって求められていること?」とか
「他の人が見たらどう思うかな・・・!?」とか
瞬間的に考えちゃってる自分に気づかされました。
花岡さんのセリフにもありましたが
「わたしってどれだけ自分で自分をしばりつけていたんだろう・・・」
ってワークショップ中に何度も思いました。
そして、そんな自分に対面しないといけないから
ワークショップは楽しいけど、苦痛な時もありました。
だけど、今日ぷかぷかさんと発表会の舞台に立って
確信することができました。
誰に遠慮することなく
「大好きなことを思いっきり表現する」
このことが、どんなに素敵なことで
周りの人を、そして世の中を元気に幸せに
するんだってことを!
横山さんたちとやった野球、楽しかったなぁ~。
天ぷらそばもおいしかったなぁ~。
そして今日も布団で寝られるって最高に幸せだ~~。
ぷかぷかのみんな、ありがとう。
そしてこうした機会をつくって下さった高崎さんやせつさん
お世話になった皆さま、本当にありがとうございました。
いい夢が見られそうです。
「岩手軽便鉄道の一月」の歌で、リコーダーを吹いていたこんさんの感想です。
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表現っていいものだなと噛み締めた一日でした。
皆さんの堂々と歌う姿、力強いパフォーマンスを見ていて、どうしてこんなにも生き生きしているのだろう?と、表現の力の素晴らしさに嬉しくなってしまいました。
私たちの演目「みんなの《生きる》」は、ぷかぷからしさが溢れる良いお芝居になったと思います。
はじめは何だか漠然としていて、とても難しいテーマでした。月1回のワークショップでは体を動かしてみたり、歌を歌ったり、詩を作ってみたり、いろいろ模索しましたが、形がなかなか見えてきませんでした。
しかし、ワークショップと打ち合わせを重ねるうちに、詩も歌も劇も全てが活きたお芝居になり、最後はメンバーさんたちのそのままの姿が結びとなる思いがけない形になりました。
ツジさんの歌、コンノさんのへんてこなアニメの話、アサノさんのおしゃべり、コヤマさんの電話といういつもぷかぷかで起こっているあたりまえの一コマが物語を解決へと導くのがとても誇らしかったです。
人前に立つのが苦手なので、本番はとても緊張しましたが、「何とかして”みんなの《生きる》”を表現しよう」という思いがずっと頭の片隅にあって、それがみんなの中にもあって、一人ひとりをつなぎ止めていたように思います。
《いつもぷかぷかで起こっているあたりまえの一コマが物語を解決へと導くのがとても誇らしかった》
ほとんど毎日のようにお店に来ている方は
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ぷかぷかの舞台から一夜・・・
自分の中のむっつり大王の毒気にやられて?今ぐったりしております(苦笑)
はっきりと、ぼんやりと確かに心い芽吹いた何かがあるのは判るのですが
まだ言葉化出来ていません。今スグに言葉にしなくても、必ず言葉に変換する
ので、その内メールをきっとおくります。