1月23日(土) パン教室をやりました。メニューはおひさまの台所で大人気の「ライスバーガー」、「プレッチェル」、「肉まん」、カフェで大人気の「カブのスープ」でした。
今回全盲のけいじろう君が参加しました。小学校6年生です。
けいじろう君はオペラ「ロはロボットのロ」のワークショップに参加し、オペラの公演も見に来ました。目が見えないのに、確かに「見に」来たのです。私たちとは全く違う世界の認識の仕方で、オペラを「見て」、「楽しんだ」のです。ピアノも歌もしっかり聞き分け、私たち以上にオペラを楽しんでいたのかも知れません。
たまたま今朝の朝日新聞朝刊の読書欄に『目の見えない人は世界をどう見ているのか』という本の紹介がありました。目が見えないからこそできる認識方法もある、と指摘しているそうですが、けいじろう君を見ていて、そんなふうに思うことはたくさんありました。
本の紹介に、「目の見える人は、逆に視覚に頼りすぎているので、認識に身体性が欠落しているという見方もできてしまう」とありましたが、けいじろう君を見ていてそう思います。けいじろう君の指先は、私たちの何倍もの感度で世界を認識しているんだろうと思います。そのことを知ることで、私たちはまた豊かになっていきます。障がいのある人たちは、こんなふうにして社会を豊かにしているのだと思います。
社会は障がいのある彼らが必要なんだと思います。「支援」する関係ではなく「必要」とする関係です。ワークショップでは「あなたが必要」と自然に思える関係を作っています。
ゆうきちゃんは保育園が終わって、いつも6時過ぎにパン屋にやってきます。今日は初めてのパン教室でしたが、慣れた手つきでパン生地をこねていました。
ゆうきちゃんのわくわくする気持ちがよく伝わってくる写真が撮れました。パン教室って、このわくわくする気持ちをみんなで共有できる場なんだなって、この写真見ながらあらためて思いました。だから障がいのある人たちもない人たちも、お互い気持ちよく出会えるんだろうと思います。
みんな真剣
超人ワザ
パン教室で五郎丸ポーズ
ライスバーガーに使う玄米は土鍋を持ち込んで炊きました。
麺棒でついて、粘りを出します。
おせんべい状にしてフライパンで焼きます。
プレッチェル
30秒ほどゆでます。
さぁ、豪華なお昼のできあがり!
みんなでいただきます。といっても座りきれなくて、別れていただきました。
今回も300枚を超える写真を撮り、編集が大変でしたが、またいろいろ新しい発見がありました。 新しい発見があり、新しい創造があるからパン教室が続いて行くんだろうと思います。
そうそう、けいじろう君が楽しんだオペラ『ロはロボットのロ』、大好評だったので、来年3月25日(土)にみどりアートパークホールで再演することが、このブログを書いている途中でこんにゃく座とみどりアートパークと連絡を取り、決まりました。詳しくはまた発表します。オペラ『ロはロボットのロ』は3月以降の旅公演はなくなりますので、舞台で見る最後の公演になります。見なきゃ、絶対に損!です。