11日に書いたブログ「いい仕事を提供しようとすればするほど経営が苦しくなる仕組み」に対する意見をいただきました。
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利用者さんと真っ直ぐに向き合い続けてきた高崎さんの考えには重みがあります。
日本の政治が、社会的な弱者に対する救済が十分でなく遅れているのは、票にならないことが一因だと考えますし、業界や地域の利益代表であり続けないと当選が続かないのも一因だと考えます。そうすると、根本的には、有権者(=住民)の障害者に対する意識が変わらない限り、解決にならないと思います。
ですから、高崎さんの意見や考え方を発信し続け、現場を見てもらい、少しでも意識を変えていくことが必要だと思います。
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福祉サービスに対する報酬の問題は、国の政治の問題ではあるのですが、元はといえば、その政治を作ってきた有権者(=住民)の障害者に対する意識の問題ではないか、という指摘は、まさにその通りだと思いました。
時間はかかりますが、問題の本質的な解決には、障がいのある人たちに対する社会の意識を変えていくことが大事なんだろうとあらためて思いました。そのために、私たち関係者は何ができるのか、ということです。
ぷかぷかは「障がいのある人たちの社会的生きにくさを少しでも解消する」ことをNPO法人設立の目的にしていました。彼らの社会的生きにくさは、社会の彼らへの視線が作りだしています。役に立たない社会のお荷物、といった視線です。これは彼らのことをよく知らないことに起因しています。
私は彼らと出会うことで、社会のお荷物どころか、「社会の宝」ではないかと思うようになりました。私たちを豊かにしてくれる宝です。彼らとは一緒に生きていった方がいい、絶対に得!と心底思うようになりました。
街の中に彼らのお店を作ったのは、街の人たちに彼らといい出会いをして欲しいと思ったからです。彼らのことをちゃんと知れば、「社会のお荷物」といった視線は自然になくなると思ったからです。
毎月やっているパン教室も、秋にやる運動会も、すべて街の人たちに彼らといい出会いをして欲しいという思いからです。
日々、Facebookページ、ホームページ、しんぶんなどで「障がいのある人たちとは一緒に生きていった方がいいよ」というメッセージを発信し続けています。
演劇ワークショップでは、そのメッセージを芝居という目に見える形にして舞台で発表しました。
そういったことが毎日毎日積み重なって「ぷかぷかが好き!」「ぷかぷかのファンです」という人がどんどん増えてきました。彼らといい出会いをした人が増えてきたということです。
ぷかぷかのまわりの社会では、明らかに障がいのある人たちへの意識が変わってきました。
それが政治にまで反映するには気が遠くなるほどの時間がかかります。でも、時間がいくらかかろうとも、今日、種を蒔きます。そのことが大事だと思っています。今日、種を蒔くことからしか希望のある未来は始まらないからです。
種を蒔き続けること。今日も明日も蒔き続けます。
未来に対して種を蒔き続けること、それが私たちの仕事だろうとあらためて思いました。
ご意見、ありがとうございました。