昨日、読売福祉文化賞の授賞式に行ってきました。
審査員の一人が、「読売福祉賞」ではなく「読売福祉文化賞」となっている理由について話してくれました。
《「福祉」という言葉から抱きがちな「施し」のようなイメージを打破し、本来はそこから新しいトレンドやカルチャーを生み出し得る創造的作業だと思うからあえて「福祉文化」と表現しました…》
すばらしい発想だと思いました。「新しいカルチャーを生み出し得る創造的作業」という言葉がいいですね。目から鱗、というか、仕事、もっともっとがんばろうって思いました。
「福祉」が「新しいカルチャーを生み出し得る創造的作業」として機能するなら、社会はもっともっと豊かになると思います。
障がいのある人たちと地域の人たちが一緒にやる演劇ワークショップは、30年ほど前に始めたのですが、当初から、ここで生み出すものは「新しい文化」じゃないか、って言っていたのですが、振り向く人は全くいませんでした。それが今、「新しいカルチャーを生み出し得る創造的作業」として認められ、ほんとうにうれしい気がしました。
ワークショップだけでなく、ぷかぷかの日々の仕事も、障がいのある人たちが、ありのままの自分でいられる場所を作り出したり(障がいのある人たちにとって、その親御さん達にとって、これは希望の物語です)、彼らのありのままの姿が、たくさんの「ぷかぷかのファン」を作り出し、それが地域社会を豊かにしていることを考えれば、新しい文化を生み出している創造的な作業ではないかと思ったりするのです。