11月22日(日)たまプラーザの映画『ぷかぷか』の自主上映がありました。半年ぶりに見る映画はとても新鮮で、
「なんて豊かな時間が流れているんだ」
と素直に思いました。ぷかぷかのメンバーさんと地域の人たちが一緒になって、芝居を作っていく。月一回集まり、6ヶ月もかけて、少しずつ少しずつ作っていきます。
芝居を作る作業は、普通の人だけでやっても大変な作業です。そこに障がいのある人たちが加われば、もっと大変です。ストーリーがなかなかみんなの中に入って行かなかったり、いろんなことにものすごく時間がかかったり……。でも、その大変さをむしろ楽しみながら芝居作りが少しずつ進むところが,場の豊かさを生んでいるんだと思いました。
障がいのある人たちの、できないところをできるようにしようとか、時間のかかるところを、時間がかからないようにしようとか、そんなふうなことをちっとも考えていないからこそ、この豊かな時間が生まれたのだと思います。そのことの意味をもっともっと私たちは考えていいように思います。
映画の終わりのほんの5分ほど、ワークショップに参加したぷかぷかのメンバーさんたちの働くシーンが出てきます。エプロン、三角巾、マスクをつけ、黙々と働いています。ふだん見慣れているはずの、その働く姿が映画の中ではほんとうに輝いて見えました。この黙々と働く彼らの姿があって、あの輝くような舞台があったのだとあらためて思いました。そんなことを考えていたら、また涙がぽろぽろ出てきてしまって、そのすぐあとにあったトークショーでなかなか言葉が出てこなくて困りました。
来年1月7日、長津田駅前にある「みどりアートパークホール」で映画『ぷかぷか』の上映会があります。ぜひ見に来て下さい。