hanaちゃんのお母さんが、将来hanaちゃんと一緒にパン屋をやりたいと,今日、パン屋に研修に来ました。
hanaちゃんはとても障がいの重いお子さんで、一緒にパン屋をやると言っても、hanaちゃんには多分仕事はむつかしいので、そばに一緒にいるくらいしか現実的にはできないのかなと思います。それでも尚、hanaちゃんと一緒にパン屋をやりたい、と思うその「志」がすばらしいと思うのです。
hanaちゃんくらい障がいが重いと、養護学校を出たあとは生活支援の施設に行くのがふつうですが、そんなふうに決められた人生コースを歩むなんてつまんないじゃん、という思いがお母さんにはあるようです。決められた人生コースではなく、どこまでもhanaちゃんと一緒に自分の人生を生きるんだ、という熱い思い。エールを送りたいです。
重い障がいを持った子どもと一緒に人生を切り開いていこうとすれば、当然様々な困難が予想されるのですが、それにひるむことなく、むしろそれを楽しむかのように「一緒にパン屋やります」というお母さん。「世界がhana基準になったら」
といったことを書くくらいのお母さんですから、一緒に働くことのイメージがひっくり返るほどのアイデアがひょっとしたら出てくるかも知れません。
hanaちゃん自身,こうやって寝っ転がっていることが多いのですが、
こうやってみんなと詩を読んだり、
お母さんと一緒に詩の発表を聞いたり
マツイさんに惚れ込んだり
やるときはちゃんとやる人です。
hanaちゃんはまだ小学1年生。パン屋が始まるまでまだまだ時間があります。それまでにhanaちゃんがパン屋で働くってどういう感じかなぁ、とか、hanaちゃんがありのままの姿でいて、それでいてしっかり働いていることになるのはどんなときかなぁ、とか、みんなで考えれば、今までにない新しい働き方が出てくるのではないかと思ったりします。それこそ「hana基準にあった働き方」です。
もしこれがうまく見つかれば、障がいのある人たち、特に重い障がいを持った人たちのすばらしい希望になる気がします。決められた人生コースに乗るのではなく、子どもと一緒に自分の人生をクリエイティブに生きていこうと思っているお母さん、お父さんにとっても。