セノーさんは養護学校時代からのおつきあい。高等部2年生の頃、毎日のようにマックでハンバーガーを食べ、ずいぶん太っていたので、ある日セノーさんのまぶたをめくって
「あっ! セノーさん、目が赤いよ、やばいよ、これは、これはマックの食べ過ぎで、糖尿病の初期症状だよ。このままいくと、失明したり、手や足が腐ってきてぼろっと落っこちちゃうよ。それでもいいの?」
「いやです」
「じゃあ、マックいくのを減らすしかないよ。目の検査は毎日やろう」
と言って以来、毎日目の検査をやりました。
「大事なところも腐ってきて、朝、おしっこするときにぼろっと落っこちちゃうかも」
「女の子になるんですか?」
「そう」
「じゃあ、スカートはいてくるんですか?」
とうれしそうに言い、話が思わぬ方向へ行ってしまうこともありましたが、それでも、多少は効果があったのか、あれから7年、少なくともウィークデイにはいかなくなったようです。
目の検査は相変わらずやっていて、最近は自分から
「給与明細もらえるのは、目の白い人限定ですか?」
なんて、自分から言ってきます。
今週は給料日。セノーさんに給料のことを聞きました。
こういう人と過ごす毎日は、本当に幸せを感じます。