長く福祉に関わってきた方から、ぷかぷかを見学した感想が送られてきました。
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私は初めてお伺いしましたが、まず三軒長屋の外観に目を奪われました。
歩いていくと、殺風景な団地の一角にかわいらしくてオシャレなお店が現れ、
思わず「入ってみたい!」と思わせるデザインの外観はさすがです。
初めて訪れる人は、そのお店の外観や入りやすい雰囲気に惹きつけられるので、
お店の外観は実はとても重要なのだと思います。
パンは区役所販売の時に買わせていただいているので美味しさは知っていました。
でも、お店では焼きたてのパンが袋詰めにされずに並んでいたため、
香りが店いっぱいに広がり、とても美味しそうに見えました。
暗算が得意の彼や、パンの説明を一生懸命してくれる彼女にも会えて、
ちょっとしたアイドルに会えたような…とても嬉しい気持ちになりました。
わんどはおもしろくてワクワクしました。
時間があれば、もっとゆっくりクジラの下に寝転がって眺めていたかったです。
アートは人それぞれ感じ方が違うので難しいですが、作品を「欲しい」と思える商品にする工夫や、見せ方(ディスプレイ)が上手だな~と感心しました。
カフェは更に居心地のいいものでした。
10月のランチをいただきましたが、まあびっくり!!!
まず見た目。なんてきれいな盛り付けなんでしょう。
鮮やかな色彩が食欲をそそります。
そして、内容と味。たくさんの種類の野菜がふんだんに使われていて、
野菜本来の甘みを口いっぱいに感じられる調理に思わず唸ってしまいました。
10種類ほどの焼き立てパンも食べ放題。
食後のデザートも甘さ控えめで美味しい手作りスイーツ。
これで1200円は安い!!!
ぷかぷかに「障害者の店なんだから…」といった妥協やお情けはどこにも見当たりませんでした。
本当においしく、本当に欲しいものを作り、それを更に個性豊かで素敵な彼らが売る。
一方的な関係ではなく、ふつうに「これがほしい」「ここでくつろぎたい」とお客様が来店し、自然と障害のある人もない人もいっしょに生きていく…それを実現している場がここだな~と強く実感し、
たった2時間弱のひと時でしたが、とても感動して家路につきました。
今度は11月のランチを食べに行きます。
新メニューが今から楽しみです。
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福祉関係者の方はたくさん来られますが、今回の方は、ぷかぷかの「空気感」が一歩入っただけでほかの福祉事業所とはちがう、と素直にびっくりされていました。「あたたかくて、楽しくて、ホッとするような空気感」は、よそには絶対にないですね、とおっしゃってました。ほかのところではやっぱり管理された空間で、見学に行っても緊張するそうです。それがぷかぷかには全くなくて、そのリラックスした雰囲気が、「ちょっとしたアイドルに会えたような…とても嬉しい気持ちになりました。」の言葉になったのかなと思いました。
「支援」ではなく、「障がいのある人たちといっしょに生きていこう」というところでやってきたら、自然にこういう雰囲気になっていただけの話ですが、最近「ぷかぷかが好き!」という人が増えているのも、この「あたたかくて、楽しくて、ホッとするような空気感」のせいかなと思ったりしました。そういう空気感があるから、街の人にとっても大切な場になっているのだと思います。
そしてその空気感の真ん中にいるのが障がいのある人たち。彼らを管理するのではなく、彼らのありのままの魅力をそのまま差し出す形でやってきたのが「ぷかぷか」です。それがこの「あたたかくて、楽しくて、ホッとする空気感」を生んでいるのだと思います。
帰りの会に近所の子どもが紛れ込んでいても、特にみんな気にしないこの雰囲気がいいなと思うのです。