秋雨や八十路の夫とデモに立つ
先日の朝日俳壇に載っていた句です。戦争を体験された方が、やむにやまれぬ気持ちで、冷たい雨の中、デモに立たれたのだと思います。私たちが生きているこの社会が、今、どういう方向に向かおうとしているのか、しっかり見なければ、と思うのです。
NEWS23で映画監督の園子温さんが、日中戦争がはじまったとき、その十年後に日本のあちこちが焼け野原になっていることは誰も想像しなかった。今は戦前だと思った方がいい、とおっしゃっていましたが、妙にリアルなものを感じました。
十年後、日本はどうなっているのか、私たちの時代を見る目、想像力が問われています。安保法案に関する政府の答弁、決議を巡っての国会を見ていると、十年後、どうなっているのか、私はとても不安です。園子温さんの話がリアルに聞こえるのはここに起因します。
以下にリンクしている「マモルくん」の話は、恐ろしくも、希望のあるお話です。特に次の言葉は…
「わたしたちは自由だと思い出そう。
言葉を大切に使い、小さいことをないがしろにせず、知恵を出し合い、エールを送りり、時に叫ぼう。
違和感を無かったことにしたり、怒りを押し殺すのはなく、語りあって、共有していこう。
出来事を冷静に見つめ、でも決して落胆するのではなく、笑い飛ばしもしながら、熱く、のびのびと毎日を送ろう。」