先日のワークショップに参加した近所のおじさんことオーヤさんから感想が届きました。
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みなさんと一緒に過ごすなか、非日常的な経験ができとても楽しかったです。
一番戸惑ったのが、音楽に合わせて体を動かしてくださいと言われた時。
はずかしさやどうやって動いてよいのかわからず、動かしたいけど、
体はなかなか動きません。普通に生活しているなかでは、経験できないことでした。
午後、グループに分かれ、各々が考える楽しい時間を画用紙に書き、つなぎ合わせて、一つに詩にすることでした。生活のなかで、楽しいこと、好きなこと、大切なことってなんだろうと考えてみると、私は子供の楽しい声が聞こえることであったり、
甘いくだものをたべることであったり、普通に生活していて気づくことのない大切な時があることに気づきました。貴重な時間でした。
次回もとても楽しみです。
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オーヤさんは電子部品を扱う仕事をしています。そういう仕事を毎日こつこつやっている人にとって、ワークショップの場は多分異次元の世界に近いものだったと思います。
その戸惑いと、新しい発見が感想にはあふれていて、ワークショップに誘ってよかったなと思っています。
オーヤさんのお子さんは毎日にようにぷかぷかに来て、クリームパンや、アイスブリオッシュを食べています。とても大切なお客さんです。一家でパン教室に来たり、わんどのワークショップに来たりもしています。
お父さんとは顔を合わせていても、じっくり話をする機会がなかったのですが、つい先日、大きなクジラを描くワークショップのあと、いろいろ話をする機会がありました。1時間以上、2人で話をしていましたね。話をしながら、物事をきちんと考えてる人だなぁと思いました。だから1時間以上も話し込んでしまったのです。ぷかぷかについて私が話すことを深いところで受け止めてくれていました。ワークショップについても、30年ほど前、フィリピンでワークショップに出会ったことや、どうして障がいのある人たちとワークショップをやろうと思ったのかを丁寧に説明しました。それを聞いて、
「ぜひ参加したいです。」
とおっしゃったのです。感想の中に障がいのある人たちのことがひとことも書いてなくて、ぷかぷかとのおつきあいの中で、オーヤさんにとっては障がいのある人たちはもう当たり前のようにそこにいるんだと思いました。
戸惑いながらも、すごく楽しい、新鮮な体験をして、次回も楽しみにしています、と感想に書かれています。2月にいっしょに舞台に立つところまで行けたら、オーヤさん、どんな感想書いてくれるかな、と今から楽しみにしています。
パン屋でパンを買う、という関係が、気がつくと、いっしょに芝居を作り、いっしょに舞台に立つ、という関係になっていたなんて、すごく楽しいな、と思うのです。そこが「ぷかぷか」のおもしろいところだと思います。