9月13日(日)にみどりアートパークでデフパペットシアターひとみの『森と夜と世界の果てへの旅』の公演をおこないます。昨年夏、まーさん連れて飯田まで行き、ワークショップをやって、本番舞台に立った作品です。
10日ほど前に、ふとそのことを思い出し、北海道に公演に行っているデフパペの制作の方に、
「今回は飯田のようなワークショップやらないんですか?」
って聞いたところ、
「ぜひやりましょう!」
という返事をいただいたので、すぐにアートパークに連絡を取りました。ところが、ワークショップのできる「リハーサル室」は8月9月は全部ふさがっていて、これは地区センターの会議室でも取るしかないか、と思っていました。
ところが今日の夜になってみどりアートパークから電話があり、公演の前日のホールの夜の枠があいていたので、そこで公演の仕込みをやってしまい、当日の朝10時からワークショップを舞台でやろう、というわけです。すばらしいアイデアだと思いました。アートパーク、またまた見直しましたね。「やろう!」という気持ちがあればここまでできちゃうんですね。
デフパペットシアターの『森と夜と世界の果てへの旅』はジュジュマンという飲んべえが椰子酒を求めて世界の果てまで旅をし、いろいろひどい目に遭います。最後はなんでも願いが叶う卵が割れて、世界の終わり、といった感じになります。その中でなおもジュジュマンが自分の足で前に向かってぎこちなく歩き始めます。アフリカの太鼓のリズムでぎこちなく歩き始めるジュジュマンの姿には、どんなの辛い中でも自分の足で歩いて行く、という希望があります。そのジュジュマンを支えるように、みんなで歩くのです。
去年の夏、まーさんがデフパペの舞台に立ったときの話です。
このわずか1分20秒ほどの舞台のために3時間のワークショップをやりました。今回は10時から12時までの2時間ですから、ちょっと駆け足のワークショップになるのかも知れません。
問題は、舞台に立つ人は『森と夜と世界の果てへの旅』の舞台を見られない、ということです。多分事前に『森と夜と世界の果てへの旅』のDVDを見ることになると思いますが、舞台を見るのとは全く違います。
飯田では自分の出番まで、というより、出番は一番最後のシーンなので、はじめから最後まで、舞台の袖でじっと待っていました。デフパペの役者たちが汗だくになって走り回っている側で、じっと待っているというのは、結構つらいものがありました。
でも『森と夜と世界の果てへの旅』を舞台裏から見られたことは、普通はあり得ないことなので、とても面白い体験でした。
なによりもデフパペの本番舞台に一緒に立てる、というのは、滅多にない貴重な機会なので、舞台を見る以上の価値はあると思います。
ワークショップの参加者募集については後日お知らせします。楽しみにしていてください。