キフ子さんは「子どもたちにオペラを・ゆめ基金」の寄付箱にかわいい人形でもあるといいなと思い、美大出身のスタッフに頼んで描いてもらいました。それが昨日、みどりアートパークのロビーに勢揃いしました。
最初は日替わりのかわいい絵が登場したのですが、何か物語があった方が描きやすいと思うよ、とアドバイス。4日目から小さな物語が始まりました。
見る方も、この次どうなっちゃうんだろう、と楽しみにするようになりました。
ことりが登場したり、ネコが登場したり…
ネコもいろんなことするんですね。ネコの表情がすばらしくいい。ネコの表情でその日の物語を語る力量がすごいと思いました。
かわいいカエルも登場しました。キフ子さんはハーモニカを吹くだけなのに、ネコとカエルが物語を進めます。
小さな池は物語をふくらませてくれました。
スタッフが研修でお休みの時は利用者さんがでっかいキフ子さんを描いてくれました。
シャボン玉という小道具が光っていました。
七夕の日には、それも物語になりました。
ちょっと疲れたのか眠り込んでしまったことも。それも物語にしてしまうところがすごいですね。
そして最後はことり、いぬ、ネコ、カエルの全部が登場。
毎日毎日楽しい物語をありがとうございました。
新人のスタッフはすごく鍛えられた気がします。小さな物語であっても、それを毎日毎日続けるのは大変です。私も昔養護学校で芝居を作っていた頃、物語をどう続けるかで、本当に苦労しました。全校生で一緒に毎年のように約1年かけて芝居作りをやってた時期もありましたが、みんなの注意を引きながら物語を繋いでいくのは、ものすごく大変で、でもものすごく楽しい作業でした。苦労したおかげで自分が鍛えられ、勢いのある、楽しい芝居ができたと思っています。何よりもどう転んでもなんとかなる、という自信がつきました。新人のスタッフにも、ぜひそういう苦労を経験して欲しいと思っています。しばらく休んで、また何か新しいキャラクターで、新しい物語が始まるといいなと思っています。
新しいことにチャレンジすること、そこにこそ新しいものが生まれる可能性があります。若いエネルギーをめいっぱい注ぎ込んで、今までにない新しいものを創り出してください。