オペラ『ロはロボットのロ』で、ロボットのテトが作ったパンをココとそのお父さんエドが食べます。びっくりするくらいおいしくて
「あっ! おいしい〜♪」
「あっ! うまい〜♪」
と、台詞を歌で表現します。歌で表現することで、
「あっ! おいしい」
という、たったこれだけの言葉が、場の雰囲気をとても潤いのある、楽しいものにします。
エドがココに「さぁ、たべてごらん」とパンを勧めます。
オペラシアターこんにゃく座の若手女子が「オペラの細道」にこんなことを書いていました。
…ロボットの稽古が始まってからも、お茶場に出てくるお菓子を食べては
「あっ! おいしい〜♪」
と歌いあい、みんなで稽古用のパンを買い集め、今日のパンはおいしいだの、あのパンは好きだの話すのも楽しいです。
テトのパンを食べて、思わず「あっ!」という。幸せになる。悪巧みをする。誰かを想う。この作品には人の生きるための大切なことが本当にたくさん詰まっています。舞台の上からそんないろいろなことが伝えられたらな、と思います。
おいしいものを食べた時
「あっ! おいしい〜♪」
って歌えたら、ただ普通に言うより、はるかに幸せな気持ちになります。おいしさが倍になる気がします。
7月4日(土)の「歌のワークショップ」ではここをやってもらう予定でいます。ただの台詞が歌になったらどんな感じになるのか、というところをみんなで体験しようというわけです。
「あっ! おいしい〜♪」
「あっ! うまい〜♪」
「思わず、あっ!」
「びっくりして、あっ!
「にんまりして、あっ!」
「ああああ、なんてうまいんだ〜♪」
「ああああ、おいしいの〜♪」
毎日の暮らしの中で、おもわず「あっ!」て言う場面を大切にしたいなと思うのです。
7月4日(土)歌のワークショップ、まだ若干名募集中です。参加希望の方はメールpukapuka@ked.biglobe.ne.jp もしくは電話045-453-8511でお問い合わせください。
歌のワークショップは午後1時からみどりアートパークリハーサル室です。
「子どもたちにオペラを・ゆめ基金」についてはこちら