ぷかぷか日記

すごく「お得」な話

 今日、パン屋に来たお客さんに、21日の「ぷかぷか」の上映会の時は高崎さんが泣くのを見に行きますからね、なんて言われてしまいました。一昨日書いた「歌のDVDに泣きました」を読んだ方だったようです。ならばそのときだけ席を外そうかと思ったら、ほかのお客さんに、そんなのだめよ!といわれ、ああ、どうしよう、と思っています。

 ま、それでも映画を見に来てくれる方が、少しずつ増えている感じで、当日、すごい楽しみです。

 映画「ぷかぷか」は、ひとことでいうと、やはり障がいのある人たちといっしょに生きていくと、こんなに豊かなものが生まれるよ、っていうことが伝わってくる映画だと思います。彼らといっしょに生きていくだけで社会が豊かになるなんて、すごく「お得」な話だと思います。

 私は彼らといっしょに生きていきたいと思い、ぷかぷかを始めたのですが、その時点では、いっしょに生きていくことの社会的な意味まではあまり考えていませんでした。ただただ「惚れた相手といっしょに生きていきたい」という思いだけでした。もちろんNPO法人を立ち上げるために、社会的な課題の何を解決しようとしているのか、といったことは書きましたが、あくまで頭の中の作業で、言葉が自分のものになっていない気がしました。確かなのは「惚れた相手といっしょに生きていきたい」という思いだけでした。

 でも、お店を立ち上げ、毎日お客さんと接し、どうして街の中に彼らの働くお店を作ったのかを説明したり、ぷかぷか日記に書いたりしているうちに、ぷかぷかの社会的な意味みたいなものがだんだん実感として感じられるようになりました。この社会的な意味が、単なる言葉ではなく、実感として感じられる、ということがすごく大きかったと思います。ぷかぷかはそんな風にして私自身をすごく成長させてくれたように思います。ぷかぷかを始めてなかったら、ずっと「言葉遊び」で終わっていたと思います。

 で、5年たった今、ぷかぷかは地域社会を豊かにしている、とはっきり実感できるようになりました。映画「ぷかぷか」は、ワークショップの記録を通して、その豊かさを映像の中で見せてくれます。

 ぜひ見に来てください。見た方がね、絶対「得!」だと思いますよ。

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