読むたびに涙が出てくる絵本です。私たちが日々、いろいろなものを食べて生きていく、たくさんの命に支えられながら、たくさんの命をいただきながら生きていく、というのは、こんなふうに涙が出てくるほど感動的なことなんだ、ということだと思います。そんなことを教えてくれた絵本です。
命をいただく、ということがどれほど大変なことか、パック詰めの肉のスライスが当たり前と思っている私たちには、想像しにくい世界です。でも、本当はそれを想像することで、私たち自身の命もまた豊かなものになる気がします。
肉になる前の命を想像できないまま、残した食べ物を私たちは平気で捨ててしまいます。食べ物を捨ててしまう時、やっぱり何かとても大事なものをいっしょに捨ててる気がします。
この絵本はその大事なものを教えてくれます。
カフェにおいておきますので、ぜひお子さんといっしょに読んでみてください。
すると、女の子が、牛に話しかけている声が聞こえてきました。
「みいちゃん、ごめんねぇ。みいちゃん、ごめんねぇ…」
「 おいしかぁ、おいしかぁ」いうて、食べました。