地域の方からうれしいメールが来ました。
「来年は、アートのお店も完成されるようですし、更にワークショップ第二弾などなど、どんどんぷかぷかの活動が広がっていきますね。
ぷかぷかのような存在は、これからの社会の希望ですね。
ぷかぷかのお店があるような地域は、必ず豊かな地域になっていくと確信しています。」
ぷかぷかは「今日よりもいい明日」を作っていこう、という「希望」を抱いていろんなことをやってきました。ぷかぷかをはじめたのも、街の中に障がいのある人たちの働くお店を作り、街の人たちとのいい出会いを作れば、彼らが社会の中でもう少し生きやすくなるだろうと考えたからです。彼らが生きやすくなるだけではなく、彼らが生きやすい社会は、誰もが生きやすくなる社会です。
社会の中に彼らの働く場所ができ、そのことで社会が少しでもいい方向へ変わっていくなら、これほどいいことはありません。
今年、地域の方たちといっしょにワークショップをやったのも、障がいのある人たちとふだんよりももっと楽しい出会いをしたかったからであり、「あなたがいないと困る」「あなたにいて欲しい」と心底思えるような関係を作りたかったからです。そこから今までにない新しいもの(具体的には芝居)を創りだし、それを大きなホールで上演することで、それをたくさんの人たちと共有したかったからです。
みどりアートパークでやった「表現の市場」はすごいエネルギーを爆発させた気がしました。あのエネルギーこそが街を、社会を変えていくのだと思います。「街が豊かになっていく」ってこういうことなんだと、彼らの強烈なエネルギーを全身に浴びながら思いました。もう、ほんとうに、感動して、涙がこぼれました。
「表現の市場」はあらかじめ綿密に計画されてできたものではありません。あったのは、こんなことやりたい、こんなことが実現できたらいいなという「希望」に支えられた漠然としたプランだけでした。それがあんなにもすさまじい舞台を生み出したのですから、言い出しっぺの私自身が驚いています。
「希望」の持てる物語を創り続けること、そのことがすごく大事だとあらためて思います。
未来に「希望」を感じることのできる絵があります。
こんなふうに鶏たちがにこにこしながら歩いていたら楽しいだろうなと思います。つくづく「平和」だな、と思うのです。「平和」な世界は、私たちの「希望」そのものです。ですから、この絵は私たちの「希望」を先取りしている気がするのです。
以前にも紹介した絵ですが、にこにこ笑っているおひさま、雲、Tシャツは、こんな笑顔で毎日すごそうよ、っていうケンさんのメッセージだと思うのです。この絵を見ると、心がじんわりあたたかくなります。そして、ああ、今日も元気に生きていこうって思うのです。どんなに辛いことがあっても、また生きていこうって思わせる「力」がこの絵にはあります。それを明日への「希望」と呼んでいいと思うのです。
ケンさんは毎日この絵を描きます。毎日同じパターンの絵ですが、それでもおひさま、雲、Tシャツの笑顔には励まされるのです。そこに「希望」を感じるからだと思います。そんな「希望」を毎日描き続けるケンさんて、ほんとうにすごい人だと思うのです。毎日「希望」を語り続けること、それが明日への希望に向かって社会を変えていくんだと思います。
そのケンさんに、昨日の帰りがけ、突然
「来年もよろしくお願いします」
なんていわれ、いや〜、うれしかったですね。今年いただいた、いちばんうれしい言葉でした。
来年2月には「おひさまの台所」の隣にアートのお店「アート屋わんど」が開店するのですが、アートを通して、メンバーさんたちのあたたかなメッセージをお届けしたいと思っています。
人と人との関係がどんどん薄らいでいく世の中にあって、人間ていいな、って思えるようなあたたかなメッセージ、人間に「希望」を抱けるような、そんなメッセージをお届けできたら、と思っています。