11月24日(月)、『表現の市場』がありました。企画段階では、障がいのある人たちの表現に出会うことで、また新しい関係が広がっていくといいな、ぐらいしか考えていませんでした。ところが実際に市場が開くと、表現の持つすさまじいパワーにぶちのめされたというか、圧倒され、もう涙すら出てくる始末でした。表現というものの持つパワーを見くびっていた気すらします。
ぷかぷかで働いているダイチさんが舞台で和太鼓をたたきました。会場のみんなを圧倒する雰囲気で太鼓をたたきました。
ダイチさんは、朝出勤するなり、今日は腰が痛いの、具合が悪いのと、ごろっと横になり、仕事場に行くまで1時間はかかっていました。毎日にそんなことをやっていたので、ダイチさんはそんな人だとみんな思っていました。
ところが昨日、舞台で太鼓をたたくダイチさんはまるで別人でした。え〜!ダイチさんてこんな人だったの?とぷかぷかのスタッフはみんなびっくりでした。
「表現」というものがこんなにも人の持つ力を引き出すのかと、本当に驚きました。このかっこいい姿、見てやってください。
「分教室はっぱ隊」の舞台は、彼らの持つ生きるエネルギーがワンワンと渦巻いていました。養護学校を卒業したあと、社会の中で辛いことやいやなことは、普通の社会人以上にあったことは容易に想像できます。でも、不平不満は一言も口にせず、「俺たちは元気だぜ!」って、ひたすら元気に歌い、踊っていました。障がいのある人にとっては、ほんとうに生きづらい社会の中で、それでもけなげに生きる彼らの生きる姿勢のようなものが伝わってきて、なんだか涙がこぼれてしまいました。
残念だったのは、彼らが卒業した学校の教員が一人も来ていなかったことです。集まったお客さんたちを感動させた彼らのパワーをしっかり見て欲しかったと思います。彼らのあのパワーこそが世の中を変えていくんだと思います。「支援」されているのは、むしろ私たちの方であることを、この「表現の市場」の舞台はしっかり教えてくれたように思います。
STEP IN THE LIFEのダンスもすばらしかったですね。会場のみんなを巻き込んだこのパワー。
彼らのこのパワーはどこから出てくるんでしょう。
みんなが一つになれたこの舞台の熱気こそが、今日よりもいい明日を創るんだと思います。
『森は生きているーぷかぷか版』の舞台
本番直前。みんなドキドキです。
直前まで音の打ち合わせ。
もっともっとパンをちょうだい!
年に一度の神さまたちのおまつり。
神さまたちのお祭りに迷い込んだ娘たち。
真冬に1時間だけ時間をゆずってもらった4月の神さまがマツユキソウを咲かせます。
娘たちの持った来たマツユキソウを見て、もっともっと欲しいとわめく王様と王女。
自分勝手なことを言い続け、神さまたちに懲らしめられる。
自分勝手な人間たちも入れ、みんなで「森は生きている」を歌う。
ワークショップの発表会が終わってなんだかふぬけ状態になり、1週間たってようやくワークショップのことを振り返ることができました。まだまだ書き切れてないことがたくさんあります。気がついたらまた書きます。
写真では残念ながらあの舞台の熱気は伝えられませんね。ごめんなさい。
来年3月くらいにワークショップの記録映画ができあがるかも知れません。ドキュメンタリー映像作家の宮沢あけみさんが膨大な記録を撮っていました。本番は夫のNHKのカメラマンまで動員して撮っていました。楽しみにしていてください。
できれば来年もこんな舞台を作りたいと思っています。 計画が固まりしたいホームページでお知らせします。時々チェックしてください。
ワークショップの記録写真集を作る予定でいます。これもホームページでお知らせします。