ぷかぷか日記

人が見える、ということ

 少し前にCANPANセンターのセミナーで「これからのNPOの情報発信は個人の情報発信がキーワード」というのがあって、そのまとめをあらためて読んでいたら、

「自社のウェブサイトに社長の写真が載っていない会社は要注意」

「社長の挨拶文の主語に「私」「私たち」を使っていないか調べました」

という項目があって、ファンドマネージャー藤野英人さんの講義が載っていました。

 藤野さんは会社を見るとき何を大事にするかというと、機械とか、設備ではなく、あくまでそこで働いている「人」だといいます。どんな人が、どんな思いで、どんなふうに働いているのか、そのことが投資をする際の一番大事なところだとおっしゃっていました。

 そしてその「人」が一番見えるのが写真だというのです。「人」を大事にしているといいながら、その会社の設備や写真ばかり載せて、そこで働いている「人」の写真を載せていない会社は信用できないとおっしゃっていて、全くその通りだと思いました。

 挨拶文の主語に「私」「私たち」を使わず、「当社は」と書くところが多いのですが、この言葉は「人」が見えなくなります。「人」が見えないと、言葉がぬくもりを失います。ぬくもりを失った言葉は、「人」の思いを伝えることができません。

 人は人の思いを受け止めて、初めて、言葉の発信元を見るのだと思います。

 というわけで、ぷかぷかのホームページのトップに書いた挨拶文にもあらためて「私」を入れ、名前と写真を入れました。

 「あ,こういう人がやってるんだ」とひと目でわかります。

 少しずつぷかぷかで働いている人たちの写真載せていきたいと思います。

 

 藤野さんの講義の記録、添付しておきます。とてもおもしろい内容です。


“どうして投資をするんだろう? – ほぼ日刊イトイ新聞”

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