9月6日(土)、第4回目のワークショップがあり、みんなずいぶん自由になった話を先日書きました。自由にはなった感じですが、お話作りはまだ慣れていないせいか、いろいろ仕掛けをしても、ぴりっとした物語が出てきません。
わがままな女王のわがままさ加減をみんなで共有しようと,季節ごとのグループでわがままを出し合ってみたのですが、ケーキがほしいの、肉まんがほしいのと、発表はそれなりにおもしろかったのですが「わがままがちいせーな」という感じがしました。スケールのでかい、突拍子もないわがままが出てくれば,もっともっとおもしろくなるのになぁと思いました。
季節ごとの得意技でわがままな女王を懲らしめるお話作りも、発表のパフォーマンスはおもしろかったのですが、物語の中身がまだまだ薄い感じがしました。
それでもみんなの前で発表する楽しさがだんだんわかってきたようでした。写真を見るとみんなの心と体のはずみ具合がよく見えます。みんなの心と体がはずんできて、ワークショップらしい雰囲気が出てきたように思います。このはずみ具合の中で、どれだけ新しいものを見つけられるか、これからが楽しみです。
デフパペットのメンバー,エノさん、マッキーによる手話のレッスンがありました。12月(つき)の歌の最後のフレーズ
♪ もえろ もえろ あかるくもえろ
消えないように どんどんもえろ
の部分を手話でやりました。「きえないように どんどんもえろ」と気持ちが膨らんでいくのをデフパペのエノさんは身振りで実にうまく表現していて、ろうの人たちの表現の豊かさにぞくぞくしました。右手前のおじさんがエノさん。なんともかっこいいのです。
たき火の周りに神さまたちが集まっているシーンは手話のレッスンで体が熱くなっていたこともあって、ものすごい盛り上がりでした。
冬の森の表現は、デフパペのマッキー,エノさんのアドバイスが効いて、びしっと決まった気がしました。舞台に出てくるときの歩き方、立ち位置を決めたあとのポーズの決め方のアドバイスは、さすがプロ!という感じでした。みんなの体の動きがとてもしなやかになりました。全体の立ち位置のバランスはエノさんがアドバイスをし、さらっとアドバイスしただけなのに全体がみるみる引き締まった感じになりました。
本番まであと2回。かなり追い込まれた感じで,みんなちょっと不安に思っているようです。でも、人間、追い込まれたときこそ、すばらしい力が出てくるもので、どんなものができあがるかわくわくしています。とにかくこんなにもみんなの心と体がはずんでいるのですから、すばらしい舞台が期待できそうです。