ケンさん連れて郵便局に入金に行きました。お金を預けて待っている間、電車の本を見ていたら、突然「善光寺、善光寺!」と言い、両手を合わせて拝み始めました。たまたま電車の本に新幹線の長野駅の写真が載っていて、それを見つけたケンさん、長野→善光寺と結びつけて、拝み始めたのですが、郵便局の人も、居合わせたお客さんも笑ってしまいました。
ぷかぷかはパン屋です。ふつうのパン屋はパンを売るだけですが、ぷかぷかでは障がいのある人たちが働いています。彼らが働くことで、ぷかぷかはただパンを売るだけでなく、そこからいろんな物語が生まれています。
パンの売り上げを入金しに行っただけなのに、電車の本見ながら突然「善光寺、善光寺!」と大きな声で言いながら両手を合わせて拝み始める、というのはいかにもぷかぷかのメンバーさんらしく、楽しいなと思います。その楽しさを地域の人たちとも少しずつ共有できてきたかなと思っています。言い換えれば、ぷかぷかは地域社会の心を柔らかく耕している、といっていいと思います。
私一人で入金しに行けば、ただ入金するだけで終わってしまいます。おもしろくもなんともありません。でもメンバーさんと一緒に行くと、いつもなんだか楽しいやりとり、物語が生まれます。そこがぷかぷかのおもしろいところだと思います。おいしいパンとおいしい物語のお店です。