いよいよ本番の舞台。まーさんは緊張で前日眠れなかったといってました。
希望をかなえる卵が破裂し、舞台の後ろに横たわっているところからリハーサルが始まりました。
本番では卵が破裂すると、大音響と共に、照明が落ち、目くらましのライトが客席に向かってつき、煙がもうもうと立ち上がって、すごい迫力。
倒れたジュジュマンがゆっくり立ち上がって歩き始める気配を感じながら、まーさんたちもゆっくり立ち上がり、歩き始めます。
白い幕を落とし、立ち上がって歩き始めるタイミングについて振り付け師も入って綿密な打ち合わせ。
ゆっくり立ち上がり、そのリズムでそのまま歩き始める感じを振り付け師が丁寧に指導。なめらかな体の動きが要求されます。まーさんにとってはかなりむつかしい動きでしたが、それでも果敢にチャレンジしていました。
傷ついても傷ついても、人はまたその傷ついた体で歩き始めるしかないというメッセージ。
そう、その感じがいい!
振り付け師の指導のあと、更に稽古。
本番直前、幕を落とす仕掛けのロープを役者と一緒に確認。まーさんの真剣さが伝わってきます。
さぁ、いよいよ本番。みんなで気合いを入れます。
本番。
ゆっくり立ち上がり、歩き始めます。
「森と夜と世界の果てへの旅」のラストシーン。今までにない、にぎやかな、すばらしいラストシーンだったと思います。
ゲストの出演者たち。
舞台に立ったあと、出口でお客さんにあいさつするまーさん。
人形たちも一緒に記念撮影。
舞台の終わったあと、片付けを手伝いました。
まーさんの1分20秒の舞台は終わりました。ものすごく緊張して、ものすごく楽しい舞台だったように思います。
この舞台で感じた「心のほてり」が、これからのまーさんの人生にどんな影響を与えるのか、全くわかりません。またいつものように暗いまーさんに戻るのか、それとも少し違ったまーさんになるのか。
帰りの電車の中であこがれのマッキーと撮った写真を見せてくれました。舞台のあとの心のほてりがそのまま出ているような写真です。この1枚の写真を撮るために飯田まで行ったんだなと思います。
お節介な私は、そうだ、この二人が舞台に立つと、そのまますてきな物語になるのではないかと思い、その後押しをしようと密かに作戦を練り始めたのでした。