先日長野飯田で行われたワークショップの映像がデフパペットシアターから送られてきました。
「森と夜と世界の果てへの旅」のラストシーン、まーさんが横たわっているところから映像が始まり、アフリカの太鼓のリズムの中でゆっくり起き上がり、ひょこたんひょこたんと三拍子で歩き、あいさつして退場するまで、わずか1分20秒でした。
この1分20秒のシーンを作るために3時間のワークショップがあったのですが、そのわずか1分20秒の舞台に立つために、まーさんはまた長野の飯田まででかけます。
今まで何度も、
「もうなんの希望もありません、生きててもつまらないので、もう死にます。」
と言っていたまーさんが、まさかここまで来るとは思ってもみませんでした。
舞台の持つ力というのは本当にすごいと思いました。デフパペの舞台を見るだけでは、多分ここまで変わらなかったと思います。
私自身にとってはちょっと物足りないくらいの舞台でしたが、まーさんにとっては、また新幹線に乗って出かけるに値する舞台だったようです。
10日は11時からのリハーサルに間に合うように、朝5時50分に駅でまーさんと待ち合わせして出かけます。輝くような1分20秒の舞台のために。