まーさんと一緒にマキノさんの稽古場に行きました。
まーさんは4月末にあった《ぷかぷか4周年記念イベント》でパフォーマンスをやったマキノさんがかっこよかった、といい、それが縁でマキノさんが進行役の一部を引き受けているワークショップに参加しました。そのときにマキノさんの稽古場に来ていいよ、といわれ、昨日、元住吉にある稽古場に行ってきました。
このところメンタルな面で調子が悪く、ずっと「ぷかぷか」を休んでいたのですが、昨日はマキノさんの稽古場に行くために久しぶりに顔を見せてくれました。
朝、暗い顔でやってきて、
「昨日病院で気持ちが前向きになる薬をもらって飲んだんですが、全然前向きになりません」
などといってました。それでも暑い中、汗だくになって電車、バスを乗り継いで1時間くらいかけてデフパペットシアターの稽古場まで行きました。マキノさんへの気持ちがまーさんを引っ張っていったんだろうと思います。気持ちが、本人が気がつかないうちにしっかり前向きになっていた気がします。
「森と夜と世界の果てへの旅」の稽古をやっていました。すぐそばで見ると、すごい迫力で、3月に見た舞台とはまた違ったおもしろさがありました。ちょっとした動き、間合いを何度も何度もやり直し、こういう地味な積み重ねの上にあのすばらしい舞台があったんだと、あらためて思いました。まーさんも初めて見る舞台稽古の迫力にびっくりしたようでした。
真剣に見入っていたので、これはもう本番を見せるしかないと思い、一番近い公演は岐阜だと聞きましたので、
「よし、まーさん、岐阜まで追いかけていこう!」
と突然思い立って言ったのですが、まーさんは
「お金がないです」
と、またいつもの調子で消え入りそうな雰囲気。
「お金なんてなんとかなるよ。行こう!」
とか何とか言ってるうちに、長野県の飯田では8月3日(日)にワークショップをやり、8月10日(日)公演の最後のシーンに出演できる話を聞き、舞台を見るだけより、舞台に立った方が絶対におもしろいと思い、
「まーさん、飯田に行こう!」
と、大きな声で誘ったのでした。
飯田は横浜から行くにはかなり不便なところにあり、まーさんを説得するのは至難の業。でも、まーさんのこれから先の人生がかかっている気がして、なんとしてもまーさんを飯田まで連れて行こうと思っています。
1時間ほど見て、そろそろ引き上げようかなと思っていると、マキノさんがまーさんを舞台に呼び、本番で使う人形を持たせてくれました。ジュジュマンという物語の主人公の人形です。
音楽担当のやなせさんが「左手」を担当し、まーさんが「右手」をやると、とたんにジュジュマンが舞台を生き始めました。マキノさんがどうやったら人形が生きてくるのかアドバイスしていました。
マキノさんは女性の人形を持つときは歩き方も変えるんだとまーさんに教えてくれました。
恐ろしい魚の人形の持ち方も個人レッスンしてくれました。
骸骨の人形は胴体がありません。その使い方も教えてくれました。