障がいのある人たちを対象にした陶芸教室を久しぶりにやりました。
陶芸教室を始めたのは10年ほど前。陶芸作品を通して、地域にこんなすてきな作品を作る人がいるんですよ、こんな人とはいっしょに生きていった方がいいですよ、という思いを伝えたかったからです。駅前の大きな花屋さんの一角を借りて、陶芸作品を展示させていただき、ご希望の方にはほとんど実費で販売しました。それほど売れたわけではありませんが、1週間ごとに作品を入れ替えたので、新しい作品を見るのを楽しみにしている人がかなりいたようです。
毎年秋に行われる街のお祭りには優先的に場所を貸してもらい、陶芸作品の販売をしました。
「花屋さんでいつも楽しませてもらっていますよ」
と言ってくれるお客さんも何人かいて、とてもうれしく思いました。地域の人たちはしっかり見てるんだなぁと思いました。
ぷかぷかを始めるとき、あちこちあいさつに行ったのですが、
「ああ、あの陶芸作品を作ってる人たちとやるのね」
と、どんな人たちとやるのか、いちいち説明しなくてすむことがたびたびありました。彼らのことを言葉で説明するのは、すごく難しいので、陶芸作品から彼らのことをイメージしてくれたことは本当に助かりました。彼らの作品が、言葉を超えるメッセージをきちんと伝えてくれてたんだなぁ、と作品の持っている力をあらためて思ったものでした。
陶芸作品は、私の予想を遙かに超えて、街の人たちのなかに広がり、メッセージを伝え、人のつながりを作っていたようでした。