ぷかぷか日記

野菜に「物語」が

 昨日、給食とカフェで使う野菜を地元の農家まで買いに行きました。80才になるおばあちゃんが待っていてくれました。雪の積もった畑から掘り出したみずみずしいほうれん草が束ねてあって、それだけで嬉しくなりました。雪の畑から掘り出すのは大変だっただろうと思います。野菜を作った人に、そんな思いを寄せることができるのは、農家とのこういうおつきあいがある故だと思います。スーパーで野菜を買っても、こんな思いにはなりません。これはある意味、さびしいことだと思います。

 農家で買った野菜にはそれを作った人、収穫した人の「物語」があるような気がします。だから野菜を目にしたとき、すごく嬉しくなったり、大変だっただろうな、って思ったりしたのだと思います。

 ほうれん草、大根、長ネギ、ブロッコリー、人参、里芋、白菜の漬け物、ミカンを買いました。その一つ一つに「物語」があるのだと思うと、野菜を抱えて運びながら、なんだか心があたたかくなりました。

 今日の給食はその野菜を使った温野菜ゆずみそがけ、煮物、けんちん汁でした。食事しながら気前よく割れた人参を「持っていって」と分けてくれたおばあちゃんの顔が目に浮かびました。「物語」のある野菜は、食卓まで豊かになるような気がしました。

 4月パン屋の隣に開店予定のお弁当、お総菜のお店「おひさまの台所」では、そんな物語がいっぱい詰まったお弁当、お総菜を販売します。楽しみにしていて下さい。

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