「ぷかぷかしんぶん」2月号のトップに石垣りんさんの「空をかついで」という詩を持ってきました。昨日しんぶんのコピーをここに載せましたが、字が小さくてよく読めないので、原文を載せます。
肩は/首の付け根から/なだらかに延びて。
肩は/地平線のように/つながって。
人はみんなで/空をかついで/きのうからきょうへと。
子どもよ/おまえのその肩に/おとなたちは/きょうからあしたを移しかえる。
この重たさを/この輝きと暗やみを/あまりに小さなその肩に。
少しずつ/少しずつ。
はじめてこの詩を知ったのは、オペラシアター「こんにゃく座」のソング集のCDでした。萩京子さんの作曲です。
なんて素敵な歌なんだろうと思いました。萩さんの歌に出会わなかったら、私はこの詩と出会わなかったかもしれないなと思っています。石垣りんさんの詩はわかりやすくて大好きですが、この「空をかついで」だけは、ほかの詩とは全く違う感じで私の中に入ってきました。
「ぷかぷか」のパン屋、カフェには小さな子どもたちがたくさんやってきます。やってくる子ども一人一人が本当にかわいいです。そして子どもたちに目を細めるとき、いつも萩さんの「空をかついで」の歌が浮かんでくるのです。(オペラシアターこんにゃく座の「HELP」というCDに入っています。)