「お客さまが安心して食べられるおいしいお総菜、お弁当」の販売を始めます。
添加物だらけの食品が多い中、「安心して食べられる」「おいしい」はとても大事なキーワードです。4年前に創設した「カフェベーカリーぷかぷか」は、まさにそのキーワードを実現すべく「お客さまが安心して食べられるおいしいパン」を黙々と作ってきました。「ぷかぷかカフェ」では「お客さまが安心して食べられるおいしい食事」を提供してきました。そのメッセージが徐々に浸透し、パンの販売は1年前に比べ47%も売り上げが伸びました。これはそのメッセージが間違っていなかったということであり、お客さまがそういうものを切に求めているということだと思います。
パン屋もカフェも、小さな子ども連れのお客さまが多いです。子どもに安心して食べさせられるパン、食事を食べさせたいというお客さまが多いということです。子どもの命を大切にしたい、という思いをとても感じます。食べ物を作る事業者として、子どもの命を傷つけるようなものは作りたくないと思います。子どもの命を健康に育むような食べ物を作っていきたいと思うのです。
今回新しく始めるお総菜事業も、その路線の延長にあります。
店頭販売の他、地域のお年寄りの方を対象にした配達にも力を入れたいと思っています。配達のついでに、お話好きの利用者さんがお年寄りの話し相手になってくることも考えています。利用者さんとの楽しい会話は、お年寄りの方を元気にするような、とてもいい時間になると思います。おいしいお総菜、お弁当と一緒に、そんなふうに、なにかホッとするような、あたたかいものが届けられれば、と思うのです。
こういう仕事は、利用者さん=障がいのある人でないとできない仕事だと思います。こういう仕事を積み重ねていって、「障がいのある人とはいっしょに生きていった方がいいね」と思う人が増えてくるなら、地域社会は少しずつ変わってきます。障がいのある人たちが生きやすい社会(それはとりもなおさずお互いが生きやすい社会になるということですが)になっていく、ささやかな一歩になるだろうと思うのです。
一人暮らしのお年寄りとのお話は、安否確認にもなり、地元の社会福祉協議会とも連携し、安否確認の新しいネットワークを作ることも考えています。
そんなふうに考えていくと、お総菜、お弁当の配達は、地域社会を新しくデザインし直すような、そんなダイナミックなものが含まれているように思います。