夕方、年配の女性から電話があった。
「感動しました」
「は?あの、何に感動されたんでしょうか?」
「しんぶんです」
「あ、ぷかぷかしんぶんですね。ありがとうございます。しんぶんのどこに感動されたんでしょうか?」
「5,000円札が風に飛ばされた話」
「そうですか。ありがとうございます。」
利用者さんが八百屋に買い物にいった時、手にもっていた5,000円札が折からの強風に飛ばされてしまった。いくらさがしても見つからず、途方に暮れているときに、八百屋のご夫婦や、団地の掃除のおばさんが一緒に5,000円札をさがしてくれた。結局そのときは見つからず、この強風ではしょうがないね、とあきらめていた。次の日、ひょっとして、という思いで交番に行ったところ、5,000円札が届けられていて、もうびっくり。嬉しくて、感激して、涙が出そうなくらいでした、と「ぷかぷかしんぶん」に書いたのだった。
その話に感動した、とわざわざ電話してきた人がいて、またまた嬉しい気持ちになった。
5,000円札が風に飛ばされたことが、こんな風に素敵な物語を生み出したのだが、その物語を生む素地みたいなものが、ぷかぷかにはあるのかも知れない。障がいのある人たちが地域で生きるとき、こんな素敵な物語がたくさんうまれるんだと思う。
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