「ぷかぷか」を見学にきた方が「あちこち見学にいきましたが、ここほど仕事をしているところはありませんでした。ここは本当にしっかり仕事をやってるんですね」と言っていた。「見学に行った事業所はたいてい組み立てなどの軽作業をやっていて、何をやっているのかよくわからないところが多いですね。ぷかぷかは何をやっているかひと目でわかるし、利用者さんも自分のやってることがわかるので生き生きとして仕事をやっていますね」
よく見てる人だなと思った。子どもにしっかり仕事をさせたい、という思いが、見る目を鍛えたんだと思う。「ぷかぷか」のやろうとしていることを一目で見抜いたのはすごいと思った。
最初から特に意識してやってきたわけではなく、彼らと一緒に仕事がしたい、と思いながらやっていたら自然にこうなった、と言った方がいい。彼らがどこまで仕事ができるか不安がない訳ではなかったが、その不安を吹き飛ばすくらい、今、みんなよく仕事をやっている。もちろん最初はいろいろ大変だった。それでも半年経ち、1年経つと、彼らは確実に仕事を覚え、彼ら抜きで「ぷかぷか」は成り立たないくらいになっている。彼らと一緒に仕事をする、一緒に生きていく、ということの意味が「ぷかぷか」では目に見える形になっている。
パン屋はスタッフも必死になって働かないと、経営が成り立たない。この必死さが、メンバーさんにもしっかり伝わっているのだと思う。当たり前の話だが、仕事は真剣勝負。だから仕事はおもしろい。