福祉ベンチャーパートナーズの福祉起業家経営塾は養護学校で働く私にとってはとても新鮮な内容だった。
福祉起業家とはとにかくやりたいからやるのであって、一つの自己実現であり、それは「福祉」とは全く発想が違う。やってあげるとかお世話するとか、まして指導するといったことではなく、とにかく一緒にやる、一緒に働くということ。そのことが好きで好きでしょうがないこと。ボランティア活動ではなく、経済活動であること。そこで働く障がいのある人たちはもちろん、自分自身も幸せになるということ。どれもこれも納得できることだった。
「カフェベーカリーぷかぷか」は私自身の漠然とした思いでスタートし、イメージを作ってきたが、福祉起業家とは何か、の話を聞いて、まさに「カフェベーカリーぷかぷか」がやろうとしていることはこれだ!とあらためて気がついた。
養護学校で知的障がいのある人たちと毎日お付き合いしていて、彼らのことが本当に好きになってしまった。彼らとずぅっと一緒に生きていきたいと思っている。なんとなく一緒、ではなく、しっかりと一緒に生きていきたいと思う。その一つの手段が「カフェベーカリーぷかぷか」だ。経済的に成り立たせるにはかなりの苦労が予想される。でもその苦労も楽しみながらみんなでやっていきたいと思う。福祉の枠に寄りかかることなく、自分たちの力でしっかり立ちたいと思う。