横浜市の障害者支援センターに助成金のことで相談に行った。「カフェベーカリーぷかぷか」の運営をすべて助成金にたよってやるつもりはないが、ある程度ないと、やはり厳しいなという気がする。ハンディのあるメンバーさん10名、スタッフ5名でやっていくとすると、人件費、家賃、水光熱費などで月に150万円くらいかかる。そのためには1日8万円くらい稼ぐ必要があり、パンでそれだけ稼ぐのはかなり大変だとパン屋をやっている人から聞いた。
メンバーさんもスタッフも追われるように毎日働くのはちょっとつらいなと思う。がんばって働くのはいいが、そんな中にも、泉区の『ぴぐれっと』のようにみんなが『いい一日だったね』って言えるような毎日にしたいと考えている。だから一日の売上目標に追われるように働くのは、まず避けたいと思う。となるとやはりいくらかの助成金をもらいながら運営していくのがいいのかなと思う。
先日、いつもパンに使う全粒粉を石臼でひいてもらっている八王子の『ゆいまーる生活館』(おいしいハード系のパンを焼いている)に一日研修に行ったのだが、10人くらいいるメンバーさんはそれぞれが自分のペースで働いていて、とてもいい雰囲気だった。10分くらいで終わる計量を1時間くらいかけてていねいにやっている人がいたり、床にしゃがみ込んだままの人がいたり、それでいてその人たちにとやかく言うわけでもなく、そんな雰囲気の中でパンがどんどん焼き上がっていく。こののんびりした雰囲気、それぞれのペースを大事にする雰囲気はどこから来るのか聞いてみたら、東京都と八王子市から運営費をもらっていて、それがあるからこういう雰囲気でやっていけるのだという。こういうやり方もいいなと思った。
問題は初期投資をどうするかで、カフェベーカリーぷかぷかの場合、パンの厨房設備に500万円、喫茶店の改装費に500万円、合計1000万円見ているのだが、知り合いの作業所の場合、初期の設備費が500万円かかり、250万円の助成金がでたそうだが、それを超える分は10年かかって寄付を集めてうめたという。ぷかぷかはしっかりパンでお金を稼ぐ予定なので、初期投資の赤字分は自分たちで稼いでうめたいと思う。
運営費の助成金をもらう場合、そういう形が可能かどうかが一番気になっていたのだが、赤字分を寄付でうめなければならないという規則はなく、好きにやっていいということだった。カフェベーカリーぷかぷかの場合、「地域活動支援センター障害者地域作業所型』にあたり、運営助成金が10人あたり12,804,000円、初期設備費に300万円出るそうだ。この運営費でスタッフ2名分の人件費、家賃、水光熱費が払えるなら、万万歳というところだ。ぷかぷかではスタッフ5名の予定なので、3名分はパンの売り上げで賄えばいいし、メンバーさんの給料も1万円以上払えるだろう(最賃は無理だが)。初期投資の赤字分700万円も、パンでこつこつ稼げば何とかなる気がする。
というわけで、今日はなんだか気分が晴れ晴れとしているのです。